「こどもNISAを始めるなら毎月いくら積み立てればいい?」
「月1万円でも意味はある?」
「年間投資枠いっぱいの月5万円まで投資したほうがいい?」
2027年から、0〜17歳でもNISAのつみたて投資枠を利用できるようになります。
年間投資枠は60万円なので、毎月均等に積み立てるなら、
月5万円×12か月=年間60万円
で年間投資枠いっぱいになります。
しかし、
「せっかく非課税枠があるなら月5万円積み立てないともったいない」
と考える必要はありません。
子どもが2人なら月10万円、3人なら月15万円になります。
教育費だけでなく、住宅費や生活費、親自身の老後資金なども準備しなければなりません。
大切なのは、
「非課税枠を使い切ること」ではなく、「家計に無理のない金額を長期間続けること」
です。
この記事では、こどもNISAへ月1万円・3万円・5万円を積み立てた場合、将来どのくらいになる可能性があるのかを比較します。
※本記事のシミュレーションは年利5%で一定に運用できたと仮定した概算です。実際の投資では価格が上下し、元本割れする可能性があります。
↓こどもNISAの対象年齢や年間投資枠、払出しルールなど、制度そのものから確認したい人は「こどもNISAとは?2027年開始の新制度をわかりやすく解説」も参考にしてください。↓

こどもNISAは月5万円まで積み立てられる
0〜17歳向けのNISAでは、年間投資枠が60万円となります。
1か月あたりに換算すると、
60万円÷12か月=5万円
です。
そのため、
月1万円 → 年間12万円
月3万円 → 年間36万円
月5万円 → 年間60万円
となります。
ただし、非課税で保有できる上限は600万円です。
例えば月5万円なら、
5万円×12か月×10年間=600万円
となるため、10年間で非課税保有限度額に到達します。
0歳から18歳まで毎月5万円をずっと新規投資できるわけではない点には注意しましょう。
一方、月1万円なら年間12万円なので、18年間積み立てても元本は216万円です。
非課税枠を使い切らなくても問題ありません。
家庭ごとに無理のない金額を設定しましょう。
月1万円を18年間積み立てるといくら?
まずは月1万円から見てみましょう。

0歳から18年間、毎月1万円を積み立てた場合、元本は、
1万円×12か月×18年=216万円
です。
仮に年5%で運用できた場合、18年後の資産額は概算で、
約349万円
となります。
元本216万円に対して、
運用によって増えた部分は約133万円
というシミュレーションです。
月1万円なら、
年間12万円
なので、比較的始めやすい家庭も多いのではないでしょうか。
「月1万円しかできないなら意味がない」
と考える必要はありません。
18年間という長い時間を活用できることは、子どもが小さいうちから始める大きなメリットです。
月3万円を18年間積み立てるといくら?
続いて月3万円です。

18年間積み立てた場合の元本は、
3万円×12か月×18年=648万円
になります。
ただし、ここで重要なのが非課税保有限度額600万円です。
単純に月3万円を18年間積み立てると元本が600万円を超えるため、こどもNISAだけで648万円すべてを新規投資することはできません。
月3万円なら、
約16年8か月
で元本600万円に到達します。
そのため、0歳から始めた場合は16歳ごろに新規投資額が600万円へ到達するイメージです。
仮に月3万円を約16年8か月積み立て、その後18歳まで運用を続け、年5%で運用できたとすると、
18歳時点で約970万円前後
になる計算です。
元本は600万円なので、
約370万円が運用によって増えた部分
というシミュレーションになります。
もちろん実際には毎年5%ずつ増えるわけではありません。
相場によって大きく増える年もあれば、マイナスになる年もあります。
あくまで長期運用をイメージするための目安として考えてください。
月5万円なら10年間で600万円に到達
年間投資枠いっぱいの月5万円ならどうでしょうか。

毎年、
5万円×12か月=60万円
を投資します。
すると、
60万円×10年間=600万円
となり、10年間で非課税保有限度額に到達します。
例えば0歳から始めれば、10歳ごろまでに元本600万円を投資するイメージです。
その後、新しく積み立てなくても、保有している商品を18歳まで運用することができます。
仮に月5万円を10年間積み立て、その後8年間運用を続け、平均年5%で運用できたとすると、18歳時点では概算で、
約1,180万円前後
となります。
元本600万円に対して約2倍になる計算です。
ただし、これはあくまで年5%で運用できたと仮定したシミュレーションです。
18歳になる直前に相場が大きく下落する可能性もあります。
「600万円投資すれば18歳で1,000万円以上になる」
と保証されているわけではないので注意しましょう。
月1万・3万・5万円を比較
ここまでのシミュレーションを整理してみます。
0歳から開始・年5%で運用できたと仮定した場合

※概算であり、将来の運用成果を保証するものではありません。
こうして比較すると、
早い時期に多く投資するほど、運用できる期間が長くなる
ため、同じ600万円でも月3万円と月5万円では18歳時点の結果に差が出ます。
一方で、月5万円を積み立てるには毎年60万円の余裕資金が必要です。
子どもが3人なら年間180万円です。
投資額だけを見て決めるのではなく、家計全体とのバランスを考えることが重要です。
↓長期間の運用で資産が増えていく理由の一つが「複利」です。「複利の力とは?」では、100万円を運用した場合や毎月積み立てた場合のシミュレーションを使って、複利の仕組みをわかりやすく解説しています。↓

結局、月いくらがおすすめ?
では、こどもNISAはいくら積み立てればいいのでしょうか。
私は、「まずは月1万円など無理のない金額から考える」のが分かりやすいと思います。
例えば、
家計にあまり余裕がない
月5,000円〜1万円
まずは少額から始めます。
生活防衛資金や教育費の貯金を優先しましょう。
ある程度余裕がある
月1万〜3万円
貯金と投資を組み合わせながら将来資金を準備します。
生活防衛資金などを十分確保できている
月3万〜5万円
家計に余裕があり、長期間使わない資金なら年間投資枠を大きく活用することも考えられます。
ただし、
「月5万円がおすすめ」
という意味ではありません。
家庭によって適切な金額は違います。
↓こどもNISAの積立額を増やす前に、まずは急な出費や収入減少に備えるお金を確保しておきましょう。「生活防衛資金はいくら必要?」では、生活費3か月・6か月・1年分などを目安に、必要な現金の考え方を紹介しています。↓【公開予定】
子どもが2人・3人いる家庭はどうする?
子どもが複数いる場合は、1人あたりの投資額だけではなく家計全体の投資額を見ることが重要です。
例えば月3万円ずつなら、
子ども1人 → 月3万円
子ども2人 → 月6万円
子ども3人 → 月9万円
です。
年間では子ども3人で、
108万円
になります。
さらに親自身が新NISAで月10万円積み立てているなら、家族全体では月19万円を投資することになります。
投資額を増やしすぎて、
毎月の家計が赤字になる
生活防衛資金がなくなる
近いうちに必要な教育費まで投資する
という状態になっては本末転倒です。
子どもの人数が多い家庭ほど、
「1人いくら?」ではなく「家族全体でいくら投資できる?」
と考えることが大切です。
教育費を全部こどもNISAで準備しなくてもいい
こどもNISAが始まると、
「大学費用も全部NISAで準備したほうがいいのでは?」
と思うかもしれません。
しかし、教育費は使う時期がある程度決まっています。
18歳で大学進学資金が必要なのに、その直前に株式市場が暴落する可能性もあります。
そのため、
貯金+こどもNISA
で準備する方法も考えましょう。
例えば教育費500万円を準備するなら、
300万円は貯金
200万円は長期投資
など、目的やリスク許容度に合わせて分ける方法があります。
そして子どもが高校生になるなど、教育費を使う時期が近づいたら、必要な分を徐々に現金で確保していくことも大切です。
↓教育費は使う時期が決まっているため、貯金と投資を組み合わせて準備する方法もあります。「教育費は貯金と投資どっち?」では、子どもの年齢に合わせた使い分け方を詳しく紹介しています。↓【公開予定】
まとめ|月5万円を目標にする必要はない
こどもNISAでは年間60万円まで投資できます。
毎月均等に積み立てれば、
月5万円
が年間投資枠いっぱいの金額です。
しかし、
「年間60万円まで投資できる=年間60万円投資したほうがいい」
という意味ではありません。
今回の年5%のシミュレーションでは、
月1万円 → 18歳で約349万円
月3万円 → 約970万円
月5万円 → 約1,180万円
という結果になりました。
ただし、月3万円・5万円では途中で非課税保有限度額600万円に到達するため、ずっと同じ金額を新規投資できるわけではありません。
そして、実際の運用成果は相場によって変わります。
大切なのは、
生活防衛資金
近いうちに必要な教育費
親自身の老後資金
なども考えたうえで、無理なく続けられる金額を設定することです。
月1万円でも長期間積み立てれば、子どもの将来資金を準備する一つの方法になります。
非課税枠を使い切ることを目標にするのではなく、
「わが家なら毎月いくらなら無理なく続けられるか」
から考えてみましょう。

コメント