オルカン(eMAXIS Slim 全世界株式)への積立を続けて、資産が1000万円に到達した。
これは資産形成における大きな節目のひとつです。
一方で、1000万円まで増えてくると、
「このまま積立を続けるべき?」
「1000万円あれば、もう積立をやめてもいい?」
「一部を売却して使ったほうがいい?」
「暴落して1000万円を割ったらどうしよう……」
と、新しい悩みも出てきます。
結論から言えば、オルカンが1000万円になったからといって、そこで運用をやめる必要はありません。
大切なのは「1000万円」という金額だけで判断するのではなく、今後そのお金を何に使うのかを考えることです。
この記事では、オルカンが1000万円に到達した後に考えたい選択肢を分かりやすく解説します。
↓オルカンで500万円・600万円・1000万円を運用すると将来いくらになるのかは、こちらの記事で詳しくシミュレーションしています。↓

オルカン1000万円は資産形成の大きな節目
1000万円という金額には達成感がありますが、投資において「1000万円になったら売却する」といった決まりはありません。
むしろ注目したいのは、1000万円になると運用による金額の変化が大きくなってくることです。
例えば1000万円を追加投資せずに、そのまま年5%で運用できたと仮定すると、
| 運用期間 | 資産額の目安 |
|---|---|
| 現在 | 1,000万円 |
| 5年後 | 約1,276万円 |
| 10年後 | 約1,629万円 |
| 15年後 | 約2,079万円 |
| 20年後 | 約2,653万円 |
※年5%で一定に運用できたと仮定した単純シミュレーションです。実際の運用成果を保証するものではありません。
追加で1円も積み立てなかったとしても、1000万円を長期間運用できれば、複利によって資産が成長する可能性があります。
ここが、資産100万円のときとの大きな違いです。
年5%なら100万円に対して5万円ですが、1000万円なら50万円相当になります。
もちろん毎年5%ずつ増えるわけではありませんが、資産が大きくなるほど、自分が積み立てる金額だけでなく「すでに持っている資産が働く力」も大きくなっていきます。
↓オルカンを10年間運用した場合のシミュレーションは、積立額や想定利回り別にも比較しています。↓

1000万円到達後の選択肢は大きく3つ
オルカンが1000万円に到達した後は、大きく分けると次の3つの選択肢があります。
① そのまま積立を続ける
老後資金など、まだ10年・20年以上先に使う予定のお金なら、これまで通り積立を続ける方法があります。
例えば1000万円を保有した状態から、さらに毎月5万円を10年間積み立て、年5%で運用できたと仮定すると、資産額は約2,400万円になります。
1000万円到達はゴールではなく、長期資産形成の途中と考えるわけです。
特に新NISAの非課税投資枠が残っていて、生活防衛資金も十分確保できているのであれば、無理のない範囲で積立を継続する考え方があります。
② 積立額を減らして運用を続ける
1000万円まで到達したら、積立額を少し減らすのも選択肢です。
例えば、
「毎月10万円 → 毎月5万円」
「毎月5万円 → 毎月3万円」
といった形です。
資産が少ない時期は、毎月の入金が資産形成に大きな影響を与えます。
しかし1000万円を超えてくると、相場によっては年間の値動きが毎月の積立額を大きく上回ることもあります。
そこで、これまで投資に回していたお金の一部を、
- 家族との旅行
- 子どもの教育費
- 住宅費
- 趣味
- 現金の確保
などに使う考え方もできます。
資産形成は、資産額を最大化することだけが目的ではありません。
将来への備えと今の暮らしのバランスを考えることも大切です。
③ 積立をやめて1000万円だけ運用する
1000万円到達を機に、新たな積立をいったん止める方法もあります。
先ほどのシミュレーションのように、1000万円を年5%で20年間運用できれば約2653万円になります。
もちろん実際の市場では上昇する年もあれば、大きく下落する年もあります。
それでも「もう十分な元本を作れた」と判断できるのであれば、追加投資をせず、今ある資産を長期運用するという考え方もできます。
これは、将来必要な資産額から逆算して判断することが重要です。
↓20年間運用した場合の資産額を積立額・利回り別に詳しく知りたい方は、こちらも参考にしてください。↓

1000万円になったからといって全部売る必要はない
1000万円という節目を迎えると、
「利益が出ているうちに一度売ったほうが安全なのでは?」
と考えることもあるかもしれません。
しかし、1000万円になったという理由だけで全部売却する必要はありません。
オルカンは世界中の株式へ分散投資する商品であり、基本的には長期投資を前提として活用しやすい投資信託です。
老後まで15年ある人が1000万円になった瞬間に全部現金化してしまえば、その後15年間の成長機会を失う可能性があります。
反対に、2〜3年後に住宅購入などで1000万円を使う予定なら、全額を株式で持ち続けることにはリスクがあります。
つまり重要なのは、
「1000万円になったか」ではなく「いつ使うお金なのか」です。
1000万円になると暴落時の金額も大きくなる
資産が増えてくると、注意したいこともあります。
それが暴落時の金額です。
100万円が30%下落した場合は、
100万円 → 70万円
で30万円のマイナスです。
一方、1000万円なら、
1000万円 → 700万円
となり、300万円減ります。
下落率は同じ30%でも、実際に目にする金額は10倍です。
資産形成の初期には耐えられた値動きでも、1000万円を超えると精神的な負担が大きくなる可能性があります。
そのため、1000万円到達後は「もっと増やすこと」だけでなく、自分がどこまでの下落に耐えられるかも考えておきたいところです。
もし数年以内に使う予定のお金までオルカンに入れているのであれば、必要な分を少しずつ現金へ移していく方法もあります。
↓オルカンが暴落すると実際にどのくらい資産が減る可能性があるのかは、こちらの記事で詳しく解説しています。↓

1000万円から2000万円は意外と近い?
資産形成では「最初の1000万円が大変」といわれることがあります。
1000万円までは、自分自身の積立額が資産形成の中心になりやすいからです。
しかし1000万円を超えると、運用による資産増加の影響も徐々に大きくなります。

例えば年5%で運用できた場合、1000万円なら1年間で50万円相当、2000万円なら100万円相当の成長になります。
もちろん実際の株式市場は毎年一定ではなく、マイナスになる年もあります。
それでも長期間運用を続けることで、「自分がお金を貯める」だけだった状態から「資産にも働いてもらう」状態へ少しずつ変わっていくのが1000万円前後の面白いところです。
そのため、1000万円に到達してすぐ売却するのではなく、次の2000万円を目指して運用を続けるという選択肢もあります。
1000万円到達後こそ「何のためのお金か」を考えよう
1000万円を超えた後に最も大切なのは、資産額そのものではなく目的です。

例えば、
老後資金なら
→ 長期運用を継続する
10年以上先の住宅資金なら
→ 運用しながら、使用時期が近づいたら徐々に現金化する
数年以内の教育費なら
→ 必要になる金額を株式だけに置かない
というように、同じ1000万円でも使い道によって取るべき行動は変わります。
「1000万円達成したから次は2000万円」と数字だけを追い続けるのではなく、
何歳まで働きたいのか
老後はいくら必要なのか
子どもの教育費はいくら残しておきたいのか
今の生活にもどのくらいお金を使いたいのか
まで考えると、自分に合った投資額が見えてきます。
↓オルカンをいつまで保有し、どのタイミングで取り崩していくか迷っている方は、出口戦略についても考えておきましょう。↓【公開予定】
まとめ|オルカン1000万円はゴールではなく選択肢が増える地点
オルカンで1000万円に到達したからといって、必ず売却したり積立をやめたりする必要はありません。
1000万円到達後には、
①これまで通り積立を続ける
②積立額を減らして運用を続ける
③積立をやめて1000万円をそのまま運用する
といった選択肢があります。
どれが正解かは、年齢や収入、家族構成、今後必要になるお金によって変わります。
そして資産が1000万円になると、運用による増加額が大きくなる一方、暴落時には数百万円単位で資産が減ることもあります。
だからこそ、
「もっと増やすべきか?」
だけではなく、
「このお金をいつ、何のために使うのか?」
を考えてみることが大切です。
1000万円は資産形成のゴールではありません。
むしろ、積立を続けるのか、少しペースを落とすのか、今の生活にもお金を使うのか。
自分で選べる選択肢が増えてくる地点と考えてみてはいかがでしょうか。
※本記事のシミュレーションは一定の利回りを仮定した参考値です。投資信託には元本保証がなく、実際の運用成果は市場環境などによって変動します。

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