新NISAを始めようと思って投資信託を調べると、必ずと言っていいほど目にするのが「オルカン」と「S&P500」です。
どちらも人気が高く、多くの投資家が積立をしているため、
「結局どっちを選べばいいの?」
と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
実は私も、新NISAを始めるときにこの2つでかなり悩みました。
YouTubeを見たり、本を読んだりして調べた結果、最終的に私が選んだのはオルカン(eMAXIS Slim 全世界株式)です。現在も新NISAで積立を続けています。
とはいえ、S&P500が劣っているというわけではありません。
どちらも長期投資に適した優れた投資信託であり、「何を重視したいか」によって向いている商品は変わります。
この記事では、オルカンとS&P500の違いや、それぞれのメリット・デメリットを比較しながら、初心者におすすめなのはどちらなのかをわかりやすく解説します。
まずは、オルカンとS&P500の違いを一覧で見てみましょう。詳しい内容はこのあと順番に解説していきます。

① オルカンとは?
オルカンとは、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の愛称です。
名前のとおり、日本だけでなく世界中の企業へまとめて投資できる投資信託です。
1本購入するだけで、約50か国・約2,500〜3,000社へ分散投資できます。
投資先には、
- アメリカ
- 日本
- イギリス
- フランス
- ドイツ
- カナダ
- 台湾
- インド
など、世界中の企業が含まれています。
つまり、「世界経済全体の成長」に投資する商品だと考えるとイメージしやすいでしょう。
オルカンの特徴
オルカンの最大の特徴は、高い分散効果です。
投資では、「卵は一つのカゴに盛るな」という有名な言葉があります。
一つの国や企業だけに投資すると、その国や企業の業績が悪くなったときに資産が大きく減る可能性があります。
しかし、世界中に分散投資していれば、一部の国の景気が悪くなっても、ほかの国の成長でカバーできる可能性があります。
そのため、
- どの国が伸びるか分からない
- できるだけリスクを抑えたい
- 長く安心して積立を続けたい
という人には、非常に相性の良い商品です。
実は約6割はアメリカ株
「世界中に投資するなら、アメリカへの投資は少ないのでは?」
そう思う方もいるかもしれません。
実は現在のオルカンは、約6割前後がアメリカ株で構成されています。
これは、世界の株式市場においてアメリカ企業の時価総額が非常に大きいためです。
つまり、オルカンを選んでも、
- Apple
- Microsoft
- NVIDIA
- Amazon
- Meta
など、世界を代表する企業へしっかり投資できます。
さらに、日本やヨーロッパ、新興国などにも投資できるため、「アメリカだけに頼らない分散投資」ができるのが大きな魅力です。
↓そもそもオルカンについて詳しく知りたい人はこちら↓

② S&P500とは?
S&P500とは、アメリカを代表する500社で構成された株価指数です。
正式には「Standard & Poor’s 500 Index」と呼ばれ、多くの投資信託やETFがこの指数に連動するよう運用されています。
つまり、S&P500に連動する投資信託を購入すれば、アメリカを代表する企業へまとめて投資できます。
主な構成銘柄には、
- Apple
- Microsoft
- NVIDIA
- Amazon
- Alphabet
- Meta
- Tesla
など、世界的に有名な企業が数多く含まれています。
普段使っているスマートフォンやパソコン、インターネットサービスなど、私たちの生活に身近な企業が多いのも特徴です。
世界最大の経済大国へ投資できる
アメリカは世界最大級の経済大国であり、多くの革新的な企業が生まれています。
AIや半導体、クラウドサービスなど、今後も成長が期待される分野をリードする企業も少なくありません。
そのため、
「これからもアメリカ経済は成長し続ける」
と考える投資家から高い人気を集めています。
実際に、ここ10〜15年ほどはアメリカ企業が世界経済を牽引してきたこともあり、S&P500は非常に高いリターンを記録してきました。
ただし、過去の運用実績が将来も続くとは限らないことは覚えておきましょう。
③ オルカンとS&P500の違い
ここまで読むと、
「オルカンもアメリカ株が多いなら、何が違うの?」
と感じるかもしれません。
最大の違いは、投資する範囲です。

簡単にまとめると、
オルカンは「世界全体に投資する商品」
S&P500は「アメリカに集中して投資する商品」
という違いになります。
どちらも初心者に人気の理由
オルカンもS&P500も、どちらも「長期・積立・分散投資」に向いている優れた投資信託です。
そのため、新NISAで最初の1本として選ぶ人も非常に多くいます。
大切なのは、「人気だから選ぶ」のではなく、自分の考え方や投資スタイルに合った商品を選ぶことです。
次の章では、それぞれのメリット・デメリットを詳しく比較しながら、「どんな人に向いているのか」を見ていきましょう。
↓オルカンの過去の利回りや、年利3%・5%・7%で運用した場合のシミュレーションは、こちらの記事で詳しく紹介しています。↓【公開予定】

④ オルカンのメリット・デメリット
オルカンは新NISAで最も人気のある投資信託の一つです。
私自身も最終的にオルカンを選び、現在も積立を続けています。
では、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
メリット① 世界中に分散投資できる
オルカン最大の魅力は、世界中へ分散投資できることです。
投資の世界では「分散投資」が基本と言われています。
一つの国だけに投資すると、その国の景気が悪くなったときに大きな影響を受ける可能性があります。
一方、オルカンは世界中の企業へ投資しているため、一つの国が不調でも、ほかの国の成長がカバーしてくれる可能性があります。
「どの国が今後伸びるのか分からない」
という方でも安心して長期投資を続けやすいのが魅力です。
メリット② 世界経済の成長をそのまま取り込める
世界経済は常に変化しています。
以前は日本企業が世界をリードしていた時代もありました。
現在はアメリカ企業が中心ですが、10年後、20年後はインドや東南アジアなどが大きく成長している可能性もあります。
オルカンは、その時代ごとの時価総額に合わせて投資割合が自動で調整されます。
つまり、自分で投資先を変更しなくても、世界経済の変化に合わせた運用ができるのです。
メリット③ 初心者でも迷いにくい
「どの国に投資すればいいか分からない」
そんな初心者には、オルカンは非常に始めやすい商品です。
投資先を細かく考えなくても、世界中へ自動的に分散投資してくれるため、「まずはこれ1本」という選択肢として人気があります。
長期で積立を続けることを考えると、初心者にとって大きな安心材料になるでしょう。
デメリット① リターンはS&P500に劣る時期もある
オルカンは世界中へ分散している分、アメリカだけが大きく成長した局面では、S&P500よりもリターンが低くなることがあります。
実際、ここ10年以上はアメリカ企業が非常に好調だったため、S&P500の方が高い成績を残した期間が多くありました。
「少しでも高いリターンを狙いたい」という人には、物足りなく感じるかもしれません。
デメリット② 値動きは比較的穏やか
オルカンはリスクが抑えられる一方で、大きく資産が増えるスピードも比較的穏やかです。
もちろん長期では十分なリターンが期待できますが、「短期間で大きく増やしたい」という考えには向いていません。
新NISAは長期投資が前提の制度なので、焦らず積み立てることが大切です。
⑤ S&P500のメリット・デメリット
続いて、S&P500について見ていきましょう。
アメリカを代表する約500社へ投資するS&P500は、長年にわたって高いリターンを生み出してきた人気の投資先です。
しかし、こちらにもメリットだけでなく注意点があります。
メリット① 高い成長が期待できる
S&P500最大の魅力は、アメリカ経済の成長をダイレクトに取り込めることです。
構成銘柄には、
- Apple
- Microsoft
- NVIDIA
- Amazon
- Meta
- Alphabet
など、世界を代表する企業が数多く含まれています。
AIや半導体、クラウドサービスなど、今後も成長が期待される分野をリードする企業が多いため、高いリターンが期待できます。
メリット② 過去の運用実績が優秀
過去を振り返ると、S&P500は非常に高い運用成績を残してきました。
もちろん、過去の実績が将来も続く保証はありません。
それでも、多くの投資家がS&P500を選んでいる理由の一つになっています。
メリット③ シンプルで分かりやすい
「アメリカ経済は今後も成長する」
そう考えている方にとって、S&P500は非常に分かりやすい投資先です。
投資対象がアメリカだけなので、商品の特徴も理解しやすく、初心者にも人気があります。
デメリット① アメリカ経済に大きく左右される
S&P500は約500社へ投資していますが、すべてアメリカ企業です。
つまり、企業数は多くても、投資先の国はアメリカだけになります。
もしアメリカ経済が長期間低迷した場合は、資産にも大きな影響を受ける可能性があります。
デメリット② 他国の成長を取り込めない
今後、インドや東南アジアなどが大きく成長したとしても、S&P500には基本的に反映されません。
そのため、「世界全体の成長に投資したい」と考える人には、少し物足りなく感じるかもしれません。
デメリット③ 値動きが大きくなることもある
高いリターンが期待できる反面、下落局面ではオルカンより値動きが大きくなることがあります。
相場が下がったときに焦って売却してしまうと、長期投資のメリットを十分に活かせません。
だからこそ、S&P500を選ぶ場合も「長期・積立」の考え方が重要になります。
⑥ オルカンとS&P500はどっちがおすすめ?
ここまで読むと、
「結局、自分にはどちらが向いているんだろう?」
と思いますよね。
実は、この質問に対する答えは一つではありません。
なぜなら、何を重視するかによって最適な選択は変わるからです。
例えば、
オルカンがおすすめな人
- 世界中に分散投資したい
- リスクをできるだけ抑えたい
- 長期でコツコツ積み立てたい
- 初めて投資をする
このような方は、オルカンとの相性が良いでしょう。
S&P500がおすすめな人
- アメリカ経済の成長を信じている
- より高いリターンを期待したい
- 値動きが多少大きくても気にならない
- 長期投資を続ける覚悟がある
このような方には、S&P500が向いています。

↓「オルカンを選びたいけれど、本当に1本だけで大丈夫?」と気になる方は、こちらの記事も参考にしてください。↓

⑦ よくある質問
ここでは、オルカンとS&P500について初心者の方からよくある質問にお答えします。
Q1. オルカンとS&P500は両方買ってもいい?
結論から言うと、両方買うことは可能です。
実際に、新NISAで
- オルカンを50%
- S&P500を50%
というように積み立てている人もいます。
ただし、オルカンにはすでに約6割のアメリカ株が含まれています。
そのため、S&P500も一緒に購入すると、結果的にアメリカ株の比率がさらに高くなります。
「世界中へ分散したい」と考えてオルカンを選ぶのであれば、無理に両方購入する必要はありません。
どちらにも投資したい場合は、この点を理解したうえで配分を決めることが大切です。
Q2. 途中で商品を変更しても大丈夫?
もちろん変更は可能です。
ただし、長期投資では頻繁に商品を変えることはあまりおすすめできません。
「今年はオルカン、来年はS&P500、その次は別の商品…」
というように何度も変更すると、相場に振り回されてしまう可能性があります。
最初に自分の投資方針を決めたら、基本的には長く積み立てを続けることが大切です。
Q3. 初心者ならどちらを選ぶべき?
どちらも初心者向けの商品ですが、
「迷ったらオルカン」
という考え方をおすすめします。
理由は、世界中へ分散投資できるため、一つの国に依存しすぎないからです。
もちろん、「これからもアメリカが成長し続ける」と考えるなら、S&P500も十分魅力的な選択肢です。
大切なのは、自分が納得して長く積み立てられる商品を選ぶことです。
⑧ 私がオルカンを選んだ理由

ここまで読んでいただくと分かるように、オルカンもS&P500も非常に優れた投資信託です。
私自身もかなり悩みました。
YouTubeを見たり、本を読んだり、さまざまな情報を調べたりしましたが、最後に決め手となったのは、
「どの国が将来一番成長するかは誰にも分からない」
という考えでした。
ここ10〜15年はアメリカ企業が世界をリードしてきました。
しかし、10年後、20年後も同じとは限りません。
インドや東南アジアなど、新しい成長国が世界経済を引っ張る可能性もあります。
そう考えたとき、
「世界全体の成長を取り込めるオルカンの方が、自分には安心して続けられる」
と感じました。
もちろん、S&P500を選ぶ人も間違いではありません。
大切なのは、「自分が納得して続けられるかどうか」です。
私はその答えがオルカンだったので、新NISAではオルカンを積み立てています。
⑨ まとめ
オルカンとS&P500は、新NISAで特に人気の高い投資信託です。
どちらも長期投資に向いており、初心者にもおすすめできます。
最後に、それぞれの特徴を整理しておきましょう。
オルカンがおすすめな人
✅ 世界中へ分散投資したい
✅ リスクをできるだけ抑えたい
✅ 長期で安心して積立を続けたい
✅ 初めて投資をする
S&P500がおすすめな人
✅ アメリカ経済の成長を信じている
✅ より高いリターンを期待したい
✅ 値動きが大きくても長期で保有できる
結局のところ、どちらを選んでも大切なのは「長期・積立・分散」を続けることです。
短期間の値動きに一喜一憂して売買を繰り返すよりも、自分に合った商品を選び、コツコツ積み立てることが資産形成への近道になります。
私自身は将来どの国が成長するかは誰にも分からないと考え、世界中へ分散投資できるオルカンを選びました。
しかし、S&P500を選ぶという考え方も十分合理的です。
「自分が納得して長く続けられる商品を選ぶこと」
これが、新NISAで成功するための最も重要なポイントだと考えています。
↓オルカンだけで本当に大丈夫?について詳しく知りたい人はこちら↓


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