オルカンだけで本当に大丈夫?1本だけでいいのか初心者向けにわかりやすく解説

「新NISAでオルカンを買っているけど、本当にこれだけで大丈夫?」

「S&P500なども一緒に買ったほうがいい?」

新NISAを始めてしばらくすると、このように迷う人も多いのではないでしょうか。

私自身も新NISAではオルカンを中心に投資しています。

しかし、投資について調べていると「S&P500のほうがいい」「NASDAQ100もおすすめ」など、さまざまな情報が目に入ります。

そうすると、オルカンだけに投資していて本当に大丈夫なのか、不安になることもありますよね。

結論からいうと、長期の資産形成を目的とするなら、オルカン1本だけで運用するのも十分選択肢になります。

ただし、「オルカンだけなら絶対安心」という意味ではありません。

この記事では、オルカン1本でも大丈夫と考えられる理由や注意点、S&P500を追加する必要があるのかなどを、投資初心者にもわかりやすく解説します。


目次

オルカンだけで本当に大丈夫?

オルカンの正式名称は「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」です。

名前の通り、日本を含む先進国や新興国など、世界中の株式へまとめて投資できる投資信託です。

そのため、

「オルカン1本しか買っていない=1つの投資先に集中している」

というわけではありません。

オルカンという1つの商品を購入することで、その中に含まれる世界中の多数の企業へ間接的に投資できます。

たとえば1社の株だけを購入した場合、その会社の業績が悪化すると資産も大きな影響を受ける可能性があります。

一方、世界中の多くの企業へ投資していれば、1社の値動きによる影響を小さくできます。

そのため、

「投資信託を何本も買わないと分散投資にならない」

と考える必要はありません。

オルカン1本でも、株式の投資先としてはかなり幅広く分散されています。

オルカンだけなら絶対安全というわけではない

ただし、ここは勘違いしないようにしましょう。

オルカンは世界中に分散されていますが、主な投資対象は株式です。

世界的な金融危機や景気後退などによって株式市場全体が下落すれば、オルカンも大きく値下がりする可能性があります。

もちろん元本保証でもありません。

つまり、

「世界に分散されている=値下がりしない」

ではないということです。

新NISAは投資による利益を非課税にできる制度ですが、投資商品の損失を防いでくれる制度ではありません。

オルカンだけで運用する場合でも、暴落や元本割れの可能性を理解したうえで長期投資を続けることが大切です。

↓そもそもオルカンについて詳しく知りたい人はこちら↓


なぜオルカン1本でも分散投資できるの?

オルカンは「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス」という指数への連動を目指して運用されています。

この指数は先進国だけでなく新興国も含め、世界の株式市場を幅広くカバーしています。

そのためオルカンを1本購入するだけで、

日本・米国・ヨーロッパ・新興国などへまとめて投資

することができます。

自分で、

「米国を何%にしよう」

「日本株はどれくらい必要?」

「新興国も買ったほうがいい?」

と細かく考える必要がありません。

世界の株式市場における各国・企業の存在感が変化すれば、オルカンの構成もそれに応じて変わっていきます。

これは長期投資では大きなメリットです。

将来どの国が成長するかを当てなくていい

現在の世界株式市場では米国が大きな割合を占めています。

しかし、10年後や20年後も同じとは限りません。

これからも米国が成長するかもしれませんし、別の国や地域の存在感が大きくなる可能性もあります。

未来を正確に予測するのは難しいからこそ、

「一番成長する国を当てるのではなく、世界全体に投資する」

というのがオルカンの考え方です。

私自身がオルカンを選んでいる理由のひとつもここにあります。

どの国が一番成長するかを予想して投資先を頻繁に変更するより、世界全体へ投資して長く保有するほうが、自分には続けやすいと考えているからです。

また、商品数を増やせば必ず分散効果が高くなるわけでもありません。

たとえばオルカンにS&P500を追加すると、どちらにも米国企業が含まれているため、投資先が一部重複します。

つまり重要なのは、

「何本の投資信託を持っているか」ではなく、「実際にどこへ投資しているか」

ということです。

では、オルカンだけに絞ることで具体的にどんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

次は、オルカン1本で運用するメリットと注意点を詳しく見ていきます。

オルカンだけに投資するメリット・デメリット

オルカン1本でも世界中の株式へ幅広く分散投資できます。

さらに、複数の商品を組み合わせないことで、投資をシンプルに続けやすくなるのも大きな特徴です。

一方で、オルカンだけに投資する場合にも注意しておきたいポイントがあります。

ここではメリットとデメリットを整理してみましょう。

メリット① 投資の管理がシンプル

オルカン1本にする最大のメリットは、資産管理がとても簡単になることです。

複数の商品を保有すると、

「S&P500を何%にする?」

「日本株も増やしたほうがいい?」

など、資産配分について考えることが増えていきます。

オルカン1本なら、基本的には決めた金額を淡々と積み立てるだけです。

仕事や子育てをしながら資産形成をする人にとって、投資に多くの時間を使わなくていいのは大きなメリットでしょう。

メリット② 世界全体の成長に投資できる

オルカンでは特定の国だけではなく、世界中の株式へ投資できます。

そのため、

「これから米国が伸びるのか?」

「新興国が成長するのか?」

といった予想をする必要がありません。

将来どの国が成長するかわからないからこそ、世界全体へ投資しておくという考え方ができます。

また、特定の国だけに集中しないため、国・地域を分散できるのもメリットです。

メリット③ 低コストで長期投資しやすい

投資信託を長期間保有する場合、意外と重要なのが運用コストです。

わずかな差に見えても、10年、20年と運用すればコストの差が積み重なっていきます。

オルカンは低コストで運用できるインデックスファンドのひとつであり、長期・積立投資と相性のいい商品です。

新NISAで長期間保有することを考えるなら、コストの低さも魅力のひとつでしょう。

デメリット① 暴落すると大きく資産が減る可能性がある

オルカンは世界中へ分散されていますが、株式中心の商品です。

そのため、世界的な株価暴落が起こればオルカンも大きく下落する可能性があります。

たとえば1,000万円を運用している状態で30%下落すると、

1,000万円 → 700万円

になります。

資産が増えるほど、同じ下落率でも金額としてのインパクトは大きくなります。

「オルカンだから安心」と考えるのではなく、大きく値下がりする可能性もある商品だと理解しておく必要があります。

↓新NISAは元本割れする?知っておきたいリスク↓

デメリット② 株式以外には分散されていない

もうひとつ注意したいのが、オルカンだけでは「資産の種類」までは分散できないことです。

オルカンでは世界中の株式へ投資できますが、

  • 現金
  • 債券

などを同時に保有できるわけではありません。

そのため、数年以内に使う予定のお金や生活防衛資金までオルカンへ投資するのは避けたほうがいいでしょう。

長期間使う予定のない余裕資金で投資することが基本です。

オルカンにS&P500も追加したほうがいい?

オルカンだけに投資している人が特に迷いやすいのが、

「S&P500も買ったほうがいいの?」

という問題です。

結論からいうと、必ずしも追加する必要はありません。

なぜなら、オルカンの中にはすでに多くの米国企業が含まれているからです。

オルカン+S&P500は米国株を増やすことになる

たとえば、

オルカン50%+S&P500 50%

という組み合わせにしたとします。

投資信託が2本になるので、一見すると分散効果が高くなったように感じます。

しかし、オルカンにも米国企業が多く含まれているため、S&P500を追加すると実質的には米国株の割合をさらに高めることになります。

そのため、

「分散するためにS&P500も買う」

という考え方は少し違います。

もちろん、

「世界全体へ投資しながら、米国にはもう少し多く投資したい」

という明確な理由があるなら、オルカンとS&P500を組み合わせるのもひとつの方法です。

過去のリターンだけで変更しない

投資を続けていると、好調な商品がどうしても気になります。

S&P500やNASDAQ100などが大きく上昇しているのを見ると、

「オルカンではなく、こっちにしておけばよかった」

と思うこともあるでしょう。

しかし、過去に高いリターンを出した商品が、これからも一番上がるとは限りません。

最近の成績だけを見て投資先を変更し続けると、長期投資の方針そのものがブレてしまう可能性があります。

私自身は、将来どの国が一番成長するのかを予想するのは難しいと考えているため、世界全体へ投資できるオルカンを中心にしています。

「どの商品が一番増えるか」を当てるより、「自分が納得して長く続けられるか」を重視する。

これも長期投資では大切な考え方だと思います。

では、40代から新NISAで資産形成をする場合も、オルカン1本で問題ないのでしょうか。

次は、40代からオルカンだけで投資するときの考え方と、オルカンが向いている人・向いていない人について解説します。

↓オルカンとS&P500どっちがおすすめ?↓

40代からオルカンだけでも大丈夫?

「20代や30代ならオルカンだけでもいいけれど、40代からでは遅いのでは?」

このように感じる人もいるかもしれません。

しかし、40代からでも10年、20年と運用期間を確保できるのであれば、オルカンを使った長期投資は十分選択肢になります。

たとえば40歳から始めた場合、60歳までなら20年間、65歳までなら25年間あります。

そのため、年齢だけを理由に「もう遅い」と考える必要はありません。

ただし、40代からの投資では「何歳まで運用できるか」だけでなく、「そのお金をいつ使うのか」を考えることが大切です。

近いうちに使うお金は投資しない

オルカンは長期投資には向いていますが、短期間では大きく値下がりする可能性があります。

たとえば5年後に住宅購入や子どもの教育費として使う予定のお金を投資していた場合、必要になる直前に株価が暴落することも考えられます。

そのため、

数年以内に使う予定のお金や生活防衛資金は現金で確保し、長期間使わない余裕資金を投資する

という考え方が基本です。

特に40代は、住宅費や教育費、老後資金など大きな支出が重なりやすい年代です。

「投資できるお金」と「近いうちに必要なお金」を分けておけば、株価が下落したときにも慌てて売却する可能性を減らせます。

また、老後など資産を使う時期が近づいてきたら、必要に応じて一部を現金などへ移してリスクを抑える方法もあります。

↓新NISAはいつ売ればいい?↓

オルカンだけの投資が向いている人・向いていない人

ここまでの内容を踏まえて、オルカン1本での運用がどのような人に向いているのか整理してみましょう。

オルカンだけが向いている人

次のような人は、オルカン1本というシンプルな投資方法と相性がいいでしょう。

  • 世界中へ幅広く分散投資したい
  • 10年、20年と長期で運用したい
  • どの国が成長するか自分で予想したくない
  • 投資商品の管理をできるだけ簡単にしたい
  • 株価が下落しても積立を続けられる

特に投資初心者の場合、いろいろな商品を購入すると「どれをどれくらい持てばいいのか」と迷ってしまうことがあります。

オルカン1本なら、世界中へ分散しながらシンプルな資産形成を続けやすいのがメリットです。

オルカンだけが向いていない可能性がある人

一方、次のような人は別の方法も検討したほうがいいかもしれません。

  • 元本割れをできるだけ避けたい
  • 数年以内に使うお金を運用したい
  • 株価の大きな下落に耐えられない
  • 米国など特定の国へ重点的に投資したい
  • 株式以外の資産にも分散したい

オルカンは優れた投資信託のひとつですが、すべての人にとって最適な商品というわけではありません。

重要なのは、人気ランキングや過去のリターンだけで判断するのではなく、

自分の目的や運用期間、リスク許容度に合っているか

を考えることです。

まとめ|オルカンだけでも十分。ただしリスクは理解しておこう

今回は「オルカンだけで本当に大丈夫?」という疑問について解説しました。

最後にポイントを整理します。

オルカン1本でも世界中の株式へ幅広く分散投資できる

投資信託を何本も持たなければ分散できないわけではない

オルカン+S&P500は、米国株の割合をさらに高めることになる

世界に分散されていても、暴落や元本割れの可能性はある

40代からでも長期運用できる資金なら十分選択肢になる

オルカンの魅力は、投資信託1本で世界中の株式へ投資できるシンプルさです。

私自身も、将来どの国が一番成長するのかを正確に予想することは難しいと考えているため、オルカンを中心に資産形成をしています。

投資を続けていると、

「S&P500のほうが増えている」

「最近はこの商品が人気」

など、さまざまな情報が入ってきます。

そのたびに投資先を変えていては、長期投資を続けることが難しくなってしまいます。

もちろん、オルカンが将来一番高いリターンになる保証はありません。

しかし、

「一番増える商品を当てる」のではなく、「自分が納得できる方法を長く続ける」

という考え方も、資産形成では大切です。

オルカンの特徴とリスクを理解したうえで、自分に合っていると判断できるのであれば、無理に商品を増やさずオルカン1本で長期投資を続けるのも十分選択肢になるでしょう。

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この記事を書いた人

40代会社員・3児の父。家族の将来を考え、新NISA・家づくり・子育てを実践中。実体験をもとに、暮らしに役立つ情報をわかりやすく発信しています。

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