「新NISAは気になるけど、元本割れするって聞いて怖い…」
そんな不安を感じている方は多いのではないでしょうか。
銀行預金とは違い、新NISAで購入する投資信託や株式は価格が変動するため、元本を下回ることがあります。そのため、「大切なお金が減ってしまうのでは?」と心配になり、投資を始められない人も少なくありません。
私自身も2018年に株主優待をきっかけに投資を始めましたが、値動きを見るたびに不安になり、一度投資をやめた経験があります。
しかし、2023年に旧NISA、2024年から新NISAを始めて長期投資について学ぶ中で、「元本割れ=失敗ではない」ということを理解しました。
この記事では、
- 新NISAで元本割れする理由
- 元本割れしやすいケース
- 元本割れを必要以上に恐れなくていい理由
を初心者向けにわかりやすく解説します。
読み終わる頃には、「元本割れは怖いもの」というイメージが大きく変わるはずです。
① 新NISAは元本割れすることがある

結論からいうと、新NISAでも元本割れする可能性はあります。
これは新NISAという制度が悪いわけではなく、投資対象である株式や投資信託の価格が日々変動するためです。
例えば100万円分の投資信託を購入した場合、
- 市場が好調なら110万円になることもある
- 市場が下落すると90万円になることもある
つまり、購入した金額より資産価値が下がれば元本割れになります。
ただし、多くの初心者が勘違いしているのは、「元本割れ=お金を失った」というわけではないということです。
評価額が下がっていても、売却しなければ損失は確定しません。
価格は毎日変動するため、一時的に下落しても、その後回復するケースは数え切れないほどあります。
そのため、新NISAでは短期間の値動きよりも、10年、20年という長期目線で運用することが大切です。
② 元本割れする主な3つの理由
元本割れにはいくつか原因があります。
代表的なのは次の3つです。

1.株価が下落する
世界経済の悪化や企業業績の悪化などにより、株価が下落すると投資信託の価格も下がります。
新NISAだから下がるのではなく、投資そのものに起こるリスクです。
2.世界的な暴落が起こる
リーマンショックやコロナショックのような出来事が起きると、市場全体が大きく下落します。
こうした暴落では、一時的に20〜50%程度下落することも珍しくありません。
ただし、過去を振り返ると、多くの暴落は時間をかけて回復してきました。
そのため、慌てて売却しなかった人ほど、その後の値上がりの恩恵を受けています。
3.短期間で利益を求めてしまう
投資を始めて数か月で利益を期待すると、少し値下がりしただけでも大きな不安を感じます。
しかし、新NISAは本来、長期で資産形成をするための制度です。
短期間では元本割れすることがあっても、長く積み立てることでリスクは小さくなる傾向があります。
★ここまでのポイント
✅ 新NISAでも元本割れする可能性はある
✅ 元本割れは価格変動によるもので制度の問題ではない
✅ 暴落や景気悪化で一時的に下がることは珍しくない
✅ 長期投資を前提に考えることが大切
③ 元本割れしやすい人の3つの特徴
新NISAで元本割れすること自体は避けられません。
しかし、必要以上に損失を大きくしてしまう人には共通点があります。
ここでは、初心者が特に注意したい3つの特徴を紹介します。

1.値下がりするとすぐ売ってしまう
最も多い失敗が、「下がったから怖くなって売る」という行動です。
例えば100万円で購入した投資信託が90万円になったとします。
「これ以上下がったらどうしよう」と不安になり売却してしまうと、その時点で10万円の損失が確定します。
一方で、その後市場が回復して110万円になったとしても、売却してしまった人はその恩恵を受けられません。
投資の世界では、
「安く売って、高く買い戻してしまう」
という行動が最も資産を減らしやすいと言われています。
価格が下がったときこそ、慌てて行動しないことが大切です。
2.生活費まで投資してしまう
投資は余裕資金で行うのが基本です。
生活費や急に必要になるお金まで投資してしまうと、相場が下落したタイミングで現金が必要になり、仕方なく売却しなければならなくなることがあります。
例えば、
- 家電の買い替え
- 車検費用
- 子どもの教育費
- 急な病気やケガ
など、人生では予想外の出費が発生します。
そのため、生活防衛資金を確保したうえで、新NISAを始めることが安心して続けるコツです。
3.短期間で大きく増やそうと考える
「1年で2倍にしたい」
「すぐに利益を出したい」
このような考え方も、元本割れしやすい原因になります。
新NISAは短期売買で利益を狙う制度ではなく、10年・20年と長期で資産を育てる制度です。
短期間では価格が上下するのが当たり前ですが、長期間積み立てることで価格変動の影響を受けにくくなる傾向があります。
焦らず時間を味方につけることが、新NISAを成功させるポイントです。
④ 元本割れを防ぐためにできる5つのこと
元本割れを完全になくすことはできません。
しかし、リスクを抑える方法はあります。
1・長期で積み立てる
長期投資は、価格変動のリスクを小さくすると期待されています。
実際に世界株式は短期では大きく下落することがあっても、長期では右肩上がりで成長してきました。
そのため、新NISAも10年以上の運用を前提に考えることが重要です。
2.毎月コツコツ積み立てる
毎月同じ金額を積み立てる方法は「ドルコスト平均法」と呼ばれています。
価格が高いときは少なく買い、安いときは多く買えるため、購入価格を平準化する効果があります。
相場を予想する必要がないため、初心者にもおすすめの投資方法です。
3.分散投資をする
1社だけの株を購入すると、その会社の業績悪化で大きな損失になる可能性があります。
一方、オルカン(全世界株式)などの投資信託は、世界中の数千社に分散投資できるため、リスクを抑えやすいのが特徴です。
「一つのかごに卵を盛るな」という投資の格言があるように、資産を分散することは基本中の基本です。
4.無理のない金額で始める
毎月の積立額が家計を圧迫してしまうと、途中で続けられなくなる可能性があります。
最初は月5,000円や1万円など、無理なく続けられる金額から始めても十分です。
投資は「大きな金額」よりも、「長く続けること」のほうが重要です。
5.相場を毎日見すぎない
投資を始めると、つい毎日評価額を確認したくなります。
しかし、毎日の値動きに一喜一憂すると、不安から不要な売買をしてしまうことがあります。
積立設定ができているなら、毎日確認する必要はありません。
月に1回程度、資産状況を確認するくらいでも十分でしょう。
★ここまでのポイント

⑤ 元本割れしても新NISAを続けるべき理由
元本割れすると、「やっぱり投資は向いていなかったのかも…」と不安になる人もいるでしょう。
しかし、新NISAでは一時的な元本割れだけを理由に投資をやめる必要はありません。
その理由を3つ紹介します。

1.世界経済は長期的に成長してきた
これまで世界では、
- ITバブル崩壊
- リーマンショック
- コロナショック
など、何度も大きな暴落がありました。
そのたびに「もう株式市場は終わりだ」と言われましたが、長期で見ると世界経済は成長を続け、市場も回復してきました。
もちろん将来も必ず同じとは言えませんが、歴史を見る限りでは、一時的な下落よりも長期的な成長のほうが大きい傾向があります。
そのため、新NISAも短期ではなく長期目線で考えることが重要です。
2.暴落時こそ安く買えるチャンスになる
積立投資では、価格が下がることが必ずしも悪いこととは限りません。
例えば毎月3万円積み立てている場合、
- 価格が高いときは少ない口数を購入
- 価格が安いときは多くの口数を購入
できます。
この仕組みによって平均購入価格を抑えやすくなるため、将来価格が回復したときの利益につながる可能性があります。
そのため、暴落時に積立をやめてしまうのは、長期投資ではもったいない選択になることもあります。
3.新NISAは長く続けるほど制度のメリットを活かせる
新NISAの最大の魅力は、運用で得た利益が非課税になることです。
通常の投資では利益に約20%の税金がかかりますが、新NISAならその税金がかかりません。
例えば100万円の利益が出た場合、
- 通常口座:約20万円が税金
- 新NISA:100万円そのまま受け取れる
という違いがあります。
長く運用して利益が大きくなるほど、この非課税メリットも大きくなります。
だからこそ、短期的な値動きに振り回されず、制度を活かし続けることが大切です。
⑥ 新NISAの元本割れに関するよくある質問
Q. 新NISAなら元本保証されていますか?
いいえ。
新NISAは税制優遇制度であり、元本保証はありません。
投資信託や株式の価格は日々変動するため、元本割れする可能性があります。
Q. 元本割れしたらすぐ売るべきですか?
基本的には慌てて売る必要はありません。
一時的な下落は投資では珍しいことではなく、長期では回復してきた事例が多くあります。
生活資金が必要な場合を除き、長期目線で運用を続けることも選択肢の一つです。
Q. 初心者にはどんな商品がおすすめですか?
初心者には、世界中の企業へ分散投資できるインデックスファンドがおすすめです。
代表的な商品として、
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
などがあります。
自分のリスク許容度や運用方針に合わせて選びましょう。
Q. 元本割れしない方法はありますか?
投資で元本割れを完全になくすことはできません。
ただし、
- 長期投資
- 積立投資
- 分散投資
を組み合わせることで、リスクを抑えられる可能性があります。
まとめ
新NISAでは元本割れする可能性があります。
しかし、それは新NISAという制度の問題ではなく、投資には価格変動があるためです。
大切なのは、一時的な値下がりだけを見て判断しないことです。
長期・積立・分散投資を意識することで、リスクを抑えながら資産形成を続けやすくなります。
私自身も投資を始めたばかりの頃は、値下がりするたびに不安を感じていました。
ですが、長期投資について学ぶ中で、「暴落は避けられないもの」「焦って売らないことが大切」という考え方に変わりました。
新NISAは短期間でお金を増やす制度ではなく、将来のために資産を育てていく制度です。
価格が下がる場面もあるでしょう。
それでも慌てず、コツコツ積み立てを続けることが、将来の資産形成につながります。
★この記事のポイント

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