「新NISAを始めたけど、本当に大丈夫かな?」
SNSでは
「新NISAで損した」
「やめたほうがいい」
という投稿を見かけることもあり、不安になる人は少なくありません。
しかし、実際には新NISAそのものが悪い制度なのではなく、運用方法を間違えてしまうことが失敗の原因になっているケースがほとんどです。
私自身も2018年頃に株主優待目的で投資を始めましたが、当時は知識不足で思うような結果が出ず、一度投資から離れた経験があります。
その後、新NISAをきっかけに長期投資について学び直し、現在はオルカンを中心に積立投資を続けています。
だからこそ感じるのは、
「最初に失敗しやすいポイントを知っておくだけで、将来の資産形成は大きく変わる」
ということです。
この記事では、新NISAで失敗しやすい人の共通点を7つ紹介します。
前編では特に重要な3つを詳しく解説していきます。
① 目的を決めずに何となく始める
新NISAは誰でも始められる制度ですが、
「みんながやっているから」
という理由だけで始めるのは危険です。
投資には価格の上下があるため、目的がない人ほど下落時に不安になってしまいます。
例えば、
- 老後資金を作りたい
- 子どもの教育費を準備したい
- 将来の生活を少しでも楽にしたい
など、目的がある人は多少の値下がりでも続けやすくなります。
一方で、「とりあえず始めた」という人は、値下がりした瞬間に
「やっぱりやめよう」
となってしまうことが多いです。
投資はゴールがあるから続けられます。
まずは「何のために投資するのか」を決めることが成功への第一歩です。
★ポイント
✅ 投資する目的を明確にする
✅ ゴールを決めてから始める
✅ 周囲に流されない
② 短期間で大きく増やそうとする

新NISAは「短期間でお金を増やす制度」ではありません。
本来は10年、20年という長期で資産形成をする制度です。
ところが、投資を始めると
「半年で20%増えた」
「今年だけで30%上がった」
という情報がSNSで流れてきます。
すると、「もっと増やしたい」という気持ちになり、
リスクの高い商品へ乗り換えてしまう人もいます。
しかし、相場は毎年大きく上がるわけではありません。
長期投資では、上がる年もあれば、
下がる年もあります。
短期間の利益ばかり追いかけると、
結果として高値で買って安値で売る失敗につながりやすくなります。
焦らず、コツコツ積み立てることが、最終的には大きな成果につながる可能性を高めます。
★ポイント
✅ 長期投資が基本
✅ SNSの成功例に振り回されない
✅ コツコツ積立を続ける
③ 生活費まで投資してしまう
意外と多い失敗が、生活費や急に必要になるお金まで投資してしまうことです。
投資には値下がりする時期があります。
もし生活費まで投資していると、急にお金が必要になったタイミングで、
値下がりした状態で売らなければならない可能性があります。
例えば、
- 車の修理
- 家電の買い替え
- 子どもの急な出費
- 病気やケガ
など、急な支出はいつ起こるか分かりません。
そのため、投資に回すお金は「当面使う予定がない余裕資金」が基本です。
生活防衛資金を確保したうえで積立を始めることで、相場が下がっても慌てずに続けられます。
★ポイント
✅ 投資は余裕資金で行う
✅ 生活費には手を付けない
✅ 急な出費に備えて現金を残す
④ 暴落するとすぐ売ってしまう

新NISAで失敗する人に最も多い共通点の一つが、
相場が下落したときに慌てて売ってしまうことです。
投資を始めたばかりの頃は、資産が毎日増減することに慣れていません。
そのため、評価額が大きく下がると、
「このまま全部なくなるかもしれない…」
という不安から売却してしまう人がいます。
しかし、世界の株式市場はこれまで何度も暴落を経験しながら、そのたびに回復してきました。
もちろん、将来も必ず同じように回復する保証はありませんが、長期投資では一時的な下落は珍しいことではありません。
例えば、2020年のコロナショックでは世界中の株価が急落しました。
それでも、その後市場は回復し、多くの長期投資家は資産を増やすことができました。
もし暴落時に売ってしまえば、その後の回復による利益を受け取れなくなる可能性があります。
新NISAは長期運用を前提とした制度です。
一時的な値下がりだけで判断せず、冷静に積立を続けることが大切です。
★ポイント
✅ 暴落は長期投資では珍しくない
✅ 慌てて売ると回復のチャンスを逃す
✅ 長期目線を忘れない
⑤ 手数料の高い商品を選んでしまう

投資で見落とされがちなのが手数料です。
「少しくらいなら関係ない」と思うかもしれませんが、長期間積み立てる新NISAでは、手数料の差が将来の資産額に大きく影響します。
例えば、
- 信託報酬が0.1%程度の商品
- 信託報酬が1%前後の商品
では、一見すると差は小さく感じます。
しかし、20年、30年と運用すると、その差は数十万円から数百万円になるケースもあります。
初心者の場合、
銀行や証券会社で勧められるまま商品を購入してしまうこともありますが、購入前には必ず手数料を確認しましょう。
最近では、
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
など、低コストのインデックスファンドが人気です。
商品選びでは、「運用実績」だけではなく、長く保有するためのコストにも目を向けることが重要です。
★ポイント
✅ 手数料は長期運用ほど重要
✅ 信託報酬を必ず確認する
✅ 低コストの商品を選ぶ
⑥ 情報を信じすぎて商品を頻繁に変える

SNSやYouTubeでは、
「今年はこの銘柄が熱い!」
「次は○○に投資すべき!」
という情報を毎日のように見かけます。
もちろん参考になる情報もありますが、それを見て何度も商品を変更してしまうのはおすすめできません。
投資で大切なのは、
自分で決めた方針を続けることです。
話題の商品に飛びついては乗り換えることを繰り返すと、
高値で買って安値で売ることになりやすく、結果として運用成績が悪くなる可能性があります。
私自身も投資を始めた頃は、
「もっと良い商品があるのでは?」
と気になって情報ばかり集めていました。
しかし、長期投資では情報を追い続けるよりも、自分に合った商品を決めて積立を続ける方が結果につながりやすいと感じています。
SNSの情報は参考程度にとどめ、自分の投資方針を大切にしましょう。
★ポイント
✅ SNSの情報をうのみにしない
✅ 話題の商品へ次々乗り換えない
✅ 自分の投資方針を貫く
⑦ 積立を途中でやめてしまう
新NISAで最後に紹介したい失敗の共通点は、
積立を途中でやめてしまうことです。
新NISAは、数か月や1〜2年で大きな成果を期待する制度ではありません。
長期間コツコツ積み立てることで、時間を味方につけながら資産を育てていく制度です。
しかし、積立を始めると、
- 「思ったより増えない」
- 「値下がりして不安」
- 「今月は出費が多いからやめよう」
という理由で積立をやめてしまう人も少なくありません。
もちろん、家計が苦しいときは無理をする必要はありません。
ただし、一時的な感情だけで積立をやめてしまうのはもったいないと言えます。
積立投資では、価格が下がったときにも同じ金額で購入を続けることで、多くの口数を買えるという特徴があります。
そのため、下落局面も長い目で見ると資産形成に役立つ場面があります。
私自身も、相場が下落して評価額が減った時期がありました。
それでも積立を続けてきたことで、相場が回復した際には資産も回復し、「続けることの大切さ」を実感しました。
もちろん将来の運用成果は保証されませんが、長期投資では継続することが成功の可能性を高める重要なポイントです。
★ポイント
✅ 積立は長く続けることが大切
✅ 下落時も積立を続けることで買付口数が増える
✅ 感情ではなく計画に沿って運用する
新NISAで失敗しないための3つのコツ
ここまで7つの共通点を紹介してきました。
では、失敗を防ぐには何を意識すれば良いのでしょうか。
特に初心者の方には、次の3つを心掛けることをおすすめします。

1.長期・積立・分散を意識する
新NISAは短期間で利益を狙う制度ではありません。
世界中の企業へ分散投資しながら、長期間積み立てることが基本です。
「長期・積立・分散」は資産形成の基本原則として、多くの専門家も重視しています。
2.無理のない金額で続ける
毎月の積立額は、家計に負担のない範囲で設定しましょう。
「満額投資しないともったいない」と焦る必要はありません。
月5,000円や1万円からでも十分にスタートできます。
大切なのは金額よりも、続ける習慣を作ることです。
3.情報に振り回されない
SNSでは毎日のように、
「暴落が来る」
「今は買い時」
「もう売った方がいい」
といった情報が流れてきます。
しかし、そのたびに行動を変えていては、長期投資は続きません。
最初に決めた投資方針を信じて、必要以上に相場を気にしすぎないことが大切です。
まとめ
新NISAで失敗する人には、次のような共通点があります。
- 目的を決めずに始める
- 短期間で大きく増やそうとする
- 生活費まで投資してしまう
- 暴落するとすぐ売ってしまう
- 手数料の高い商品を選んでしまう
- 情報に振り回されて商品を頻繁に変更する
- 積立を途中でやめてしまう
これらはどれも、制度そのものが悪いのではなく、運用方法によって起こる失敗です。
新NISAは、長期で資産形成を目指す人にとって非常に魅力的な制度ですが、焦りや不安から間違った行動を取ると、本来得られたはずの成果を逃してしまうことがあります。
私も過去に投資で遠回りをした経験がありますが、学び直して長期投資を続けたことで、「一番大切なのは続けること」だと実感しています。
投資に絶対はありませんが、今回紹介した7つのポイントを意識するだけでも、失敗する可能性を減らすことにつながります。
まずは無理のない金額で始め、自分のペースでコツコツ続けていきましょう。
よくある質問(FAQ)
Q. 新NISAで元本割れすることはありますか?
あります。
投資信託や株式は価格が変動するため、一時的に元本割れする可能性があります。ただし、長期投資では短期的な値動きだけで判断しないことが重要です。
Q. 初心者は何を買えばいいですか?
投資対象やリスクを理解したうえで、自分に合った商品を選ぶことが大切です。
初心者には、世界中の株式へ幅広く分散投資できる低コストのインデックスファンドが選ばれることが多いですが、最終的にはご自身で商品の内容を確認して判断しましょう。
Q. 毎月いくらから始めればいいですか?
生活費や緊急時の資金を確保したうえで、無理なく続けられる金額がおすすめです。
月5,000円や1万円から始めても、長く続けることで資産形成につながる可能性があります。
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