新NISAの積立をやめてはいけない理由|暴落時も続けるべき?初心者向けに解説

新NISAで積立投資を始めても、相場が下落したり思ったように資産が増えなかったりすると、

「このまま積立を続けて大丈夫?」

「いったん積立をやめたほうがいい?」

と不安になることがあります。

特に暴落によって資産が大きく減ると、毎月お金を投資し続けることが怖くなる人もいるでしょう。

しかし、オルカンやS&P500などを使って長期的な資産形成を目指しているのであれば、相場が下がったという理由だけで積立をやめてしまうのはおすすめできません。

積立投資では、価格が高いときだけでなく、価格が下がっているときにも買い続けることに大きな意味があるからです。

この記事では、新NISA初心者向けに、

  • なぜ積立を途中でやめないほうがいいのか
  • 暴落時にも積立を続けるメリット
  • 積立をやめるとどうなるのか
  • 積立額が苦しくなったときはどうするのか
  • 積立を続けるための考え方

について分かりやすく解説します。

「最近資産が減っていて積立を続けるのが怖い」という方は、ぜひ参考にしてください。

目次

積立投資は「長く続けること」が大切

新NISAで積立投資をするうえで、最も大切なことのひとつが長期間続けることです。

投資を始めると、

「できるだけ安いところで買いたい」

「高くなったら一度売ったほうがいいのでは?」

と考えてしまうかもしれません。

しかし、株価がいつ上がるのか、いつ下がるのかを正確に予測することはできません。

そこで有効なのが、

相場を予想せず、毎月一定額を淡々と積み立てる方法です。

例えば毎月5万円を積み立てるとします。

株価が高い月も5万円。

株価が下がった月も5万円。

暴落している月も5万円。

このように投資を続ければ、購入するタイミングを自然に分散できます。

「今は高いから買わない」

「もう少し下がったら再開する」

と自分でタイミングを判断する必要もありません。

特に20年、30年といった長期の資産形成では、数か月の値動きを当てることより、投資を途中でやめずに続けることのほうが重要になります。

暴落時こそ積立を続ける意味がある

積立をやめたくなるタイミングとして多いのが、株価が大きく下落したときです。

例えば100万円投資していた資産が、

100万円

90万円

80万円

と減っていけば、

「これ以上損する前に積立を止めよう」

と思うかもしれません。

しかし、積立投資では価格が下がっているときほど多く購入できます。

分かりやすく、投資信託の価格を1口1万円とします。

毎月10万円積み立てる場合、

1口1万円 → 10口購入

できます。

ところが暴落して1口8,000円になれば、

10万円 ÷ 8,000円=12.5口

まで購入できます。

さらに1口5,000円になれば、

10万円 ÷ 5,000円=20口

購入できます。

同じ10万円を投資しているのに、価格が半分になれば購入できる口数は2倍です。

つまり暴落は、

「資産評価額が減る時期」であると同時に「安い価格で多く積み立てられる時期」

でもあります。

もちろん、その後必ず値上がりする保証はありません。

それでも長期的な成長を期待して投資しているのであれば、価格が下がったという理由だけで積立を止めてしまうと、安く購入できるタイミングを逃す可能性があります。

暴落すると資産が大きく減るため、不安になるのは当然です。新NISAで暴落したときの考え方については、こちらの記事でも詳しく解説しています。

積立をやめると「安く買える時期」を逃してしまう

例えば、投資信託の価格が次のように動いたとします。

10,000円 → 8,000円 → 6,000円 → 7,000円 → 9,000円 → 11,000円

途中では大きく値下がりしていますが、その後価格が回復しています。

ここで、

「6,000円まで下がったから怖い」

と積立を停止したらどうでしょうか。

本来なら6,000円や7,000円といった安い価格で購入できたはずなのに、その機会を逃してしまいます。

そして価格が11,000円まで回復して、

「もう大丈夫そうだから積立を再開しよう」

と思ったときには、すでに価格が高くなっています。

つまり、

安いときに買うのをやめて、高くなってから買い始める

という逆の行動になってしまう可能性があるのです。

実際に暴落が起きると、

「もっと下がりそうだから今はやめておこう」

と思いやすくなります。

しかし、いつ市場が底を打つのかは誰にも分かりません。

だからこそ積立投資では、

相場を予測せず、価格が上がっても下がっても一定額を積み立てる

というシンプルな方法が有効なのです。

暴落時に普段の積立だけでなく追加投資もしたほうがいいのか迷っている方は、こちらの記事も参考にしてください。

積立を続けることで平均購入単価を抑えやすくなる

一定額を定期的に投資すると、価格が高いときには少なく、価格が安いときには多く購入することになります。

これは一般的にドルコスト平均法と呼ばれる考え方です。

例えば毎月10万円投資するとします。

価格が、

1万円なら10口。

8,000円なら12.5口。

5,000円なら20口。

というように、価格が下がるほど多く購入できます。

その後市場が回復すれば、安い時期に購入した分も資産の成長につながる可能性があります。

だからこそ、

暴落したときだけ積立を止める

という行動は、積立投資のメリットを十分に活かせなくなる可能性があります。

株価が上がっているときだけ積み立てるのではなく、

上がっているときも買う。

下がっているときも買う。

暴落しているときも買う。

これを長期間続けることで、購入時期を分散できます。

ただし、積立投資なら必ず利益が出るという意味ではありません。

大切なのは、自分が無理なく続けられる金額で投資することです。

毎月10万円の積立が生活を圧迫しているのであれば、無理をして10万円を続ける必要はありません。

では、積立額が負担になった場合は、

「完全に積立をやめる」のと「積立額を減らす」のではどちらがいいのでしょうか?

積立投資と一括投資にはそれぞれメリット・デメリットがあります。どちらが自分に向いているのか迷っている方はこちらで比較しています。

積立が苦しくなったら「やめる」より「減らす」

積立投資は長く続けることが大切ですが、生活が苦しくなるほど無理をして続ける必要はありません。

例えば毎月10万円を積み立てていて、

「最近、生活費が増えて10万円の積立が厳しくなってきた」

という場合は、積立額を見直しても問題ありません。

大切なのは、

「10万円を積み立てられないから0円にする」

と考えないことです。

例えば、

10万円 → 5万円

5万円 → 3万円

というように、無理なく続けられる金額まで減らす方法があります。

積立額を減らしても、投資を続けていれば市場が下落したときにも購入できます。

家計に余裕が戻ってきたら、再び積立額を増やすこともできます。

新NISAは「毎月○万円を絶対に積み立てなければならない」という制度ではありません。

収入や支出、家族の状況に合わせて積立額を調整しながら、長く続けることを優先しましょう。


生活防衛資金まで使って積立を続ける必要はない

「積立はやめないほうがいい」と聞くと、

「どんな状況でも絶対に積立を続けなければいけない」

と思うかもしれません。

しかし、そうではありません。

投資よりも優先したいのが、日々の生活です。

例えば、

  • 生活費が足りなくなっている
  • 急な出費に対応できる現金がない
  • 数年以内に教育費が必要
  • 車や住宅などの大きな支出を予定している
  • 収入が大きく減った

といった場合は、積立額を減らしたり、一時的に停止したりすることも選択肢になります。

特に避けたいのが、

貯金を取り崩しながら無理に積立投資を続けること

です。

投資したお金は、必要なときに増えているとは限りません。

急にお金が必要になったタイミングで暴落していれば、損失が出ている状態で売却しなければならない可能性があります。

そのため、

生活防衛資金や近いうちに使う予定のお金は現金で確保する

ことが重要です。

「積立を続けること」は大切ですが、それ以上に大切なのは、無理のない家計を維持しながら長期投資を続けられる状態を作ることです。

「相場が怖いから積立を止める」はおすすめしない

積立を止める理由には、大きく分けて2種類あります。

ひとつは、家計の事情で積立が難しくなった場合。

もうひとつは、株価が下がって怖くなった場合。

この2つは分けて考えたほうがいいでしょう。

生活費が足りないなど家計上の理由があるなら、積立額を減らしたり停止したりするのは合理的な判断です。

一方で、

「株価が20%下がったから怖い」

「ニュースで暴落すると言っている」

「もっと下がりそうだから一度止めたい」

という理由だけで積立を止めるのは注意が必要です。

なぜなら、

市場がいつ回復するのか分からないからです。

例えば株価が20%下落したところで積立を停止したとします。

その後さらに10%下落するかもしれません。

しかし、そこから急速に回復する可能性もあります。

「相場が落ち着いたら再開しよう」

と思っていても、何をもって「落ち着いた」と判断するのかは非常に難しいものです。

結果として、株価が大きく上昇してから積立を再開することになれば、安い時期に購入するチャンスを逃してしまいます。

だからこそ、家計に問題がないのであれば、

相場の値動きだけを理由に積立を止めないことが大切です。


積立投資は「続けられる金額」に設定する

積立を長く続けるためには、最初の金額設定も重要です。

例えば、

「新NISAの年間投資枠をできるだけ使いたい」

と考えて、生活に余裕がないのに毎月大きな金額を積み立てる必要はありません。

投資では、

「いくら投資できるか」より「いくらなら長く続けられるか」

を考えることが大切です。

毎月10万円を1年間だけ無理して投資するより、毎月5万円を10年、20年と続けられるほうが、自分に合った投資になる場合もあります。

また、積立額を決めるときは、

収入 − 生活費 = 全額投資

と考えるのではなく、急な出費に備える現金も残しておきましょう。

そして昇給などで家計に余裕が出てきたら、

3万円 → 5万円

5万円 → 7万円

というように少しずつ増やしていけばいいのです。

最初から完璧な積立額を決める必要はありません。

生活環境に合わせて積立額を調整しながら続けること

が、長期投資では重要です。

積立投資で大切なのは、

「絶対に積立額を変更しないこと」ではありません。

生活に無理が出てきたら減額する。

家計に余裕が戻ったら増額する。

そして相場が下落したという理由だけでは、簡単に積立を止めない。

この考え方が重要です。

積立を続けると複利の効果を活かしやすい

積立投資を長く続けるメリットは、安いときにも購入できることだけではありません。

長期間運用することで、複利の効果を活かしやすくなることも大きなメリットです。

複利とは、投資によって得た利益も含めて運用を続けることで、利益がさらに利益を生み出していく考え方です。

例えば毎月5万円を積み立てた場合、投資元本は、

10年間で600万円
20年間で1,200万円

になります。

実際の運用では価格が上がる年も下がる年もあり、将来の利益が保証されているわけではありません。

それでも、長期的に成長する資産へ投資し続けるのであれば、運用期間が長くなるほど複利を活かせる時間も長くなります。

逆に、

「少し下がったから積立を止める」

「上がってきたから再開する」

という行動を繰り返していると、長期投資のシンプルな仕組みを活かしにくくなります。

だからこそ、短期的な値動きではなく、

10年、20年先の資産形成を考えることが大切です。

長期投資で資産が増えていく仕組みを理解するうえで重要なのが「複利」です。複利によって長期間でどのくらい差が生まれるのかはこちらで詳しく解説しています。

積立を続けるための3つのコツ

「長期投資が大切なのは分かったけど、暴落したらやっぱり不安になりそう」

という人もいるでしょう。

そこで、積立を長く続けるために意識したいポイントを3つ紹介します。

1.余裕資金で積み立てる

まず重要なのが、生活に必要なお金と投資するお金を分けることです。

生活防衛資金を確保しておけば、暴落で資産が減っても、

「今すぐこのお金を使う必要はない」

と考えやすくなります。

反対に、数か月後に必要なお金まで投資していると、少し下落しただけでも不安になってしまいます。

長期間使わない余裕資金で投資することが、積立を続けるための基本です。

2.毎日の値動きを気にしすぎない

新NISAを始めると、つい毎日のように資産額を確認したくなります。

昨日より1万円減った。

今月は5万円減った。

このように短期的な変化ばかり見ていると、積立投資でも不安になりやすくなります。

しかし、10年、20年先を目標にしているのであれば、今日の値動きだけで投資方針を変更する必要はありません。

積立設定をしたら、ある程度「ほったらかし」にするくらいでもいいでしょう。

3.最初に投資の目的を決めておく

「何のために投資しているのか」も重要です。

老後資金を準備したい。

教育費を準備したい。

将来の生活に余裕を持ちたい。

目的が決まっていれば、暴落したときにも、

「今の値下がりではなく、もっと先のために投資している」

と考えやすくなります。

短期的な利益を目的にするのではなく、自分が何年後にどのくらいの資産を作りたいのかを考えておきましょう。


積立投資で大切なのは「相場を当てること」ではない

投資を始めると、

「今は買い時なのか?」

「もうすぐ暴落するのでは?」

「いったん積立を止めたほうがいい?」

と相場を予想したくなります。

しかし、将来の値動きを正確に予測することはできません。

だからこそ積立投資では、

相場を当てることではなく、相場を当てなくても続けられる仕組みを作る

ことが重要です。

株価が上がっても積み立てる。

株価が下がっても積み立てる。

暴落しても、家計に問題がなければ積み立てる。

このように一定のルールで続けることで、購入タイミングを自然に分散できます。

もちろん、収入が減ったり大きな支出が発生したりした場合まで無理をする必要はありません。

その場合は積立額を減らしたり、一時的に停止したりして、家計を優先しましょう。

重要なのは、

「相場が下がったから怖い」という理由だけで積立をやめないこと

です。

まとめ|積立は「無理なく長く続ける」ことが大切

今回は、新NISAで積立をやめてはいけない理由について解説しました。

最後にポイントを整理します。

✅ 積立投資は長期間続けることでメリットを活かしやすい

✅ 暴落時は同じ金額でも多く購入できる

✅ 下落時に積立を止めると、安く購入できる時期を逃す可能性がある

✅ 積立額が苦しくなったら、完全にやめる前に減額を検討する

✅ 生活防衛資金や近いうちに使うお金は投資しない

✅ 相場の値動きだけを理由に積立を停止しない

✅ 自分が無理なく続けられる金額で長期投資する

新NISAでは、年間投資枠をすべて使うことが目的ではありません。

大切なのは、自分の家計に合った金額で資産形成を続けることです。

毎月10万円が苦しいなら5万円でもいい。

5万円が苦しいなら3万円でもいい。

家計に余裕ができたら、そのときに積立額を増やすこともできます。

そして暴落が起きても、

「積立を続けることで、安い価格で多く購入できている」

と考えられれば、短期的な値動きにも振り回されにくくなります。

投資で大切なのは、毎回最高のタイミングで購入することではありません。

自分に合った金額で、無理なく長期間続けること。

これこそが、新NISAを活用して資産形成を続けるうえで大切な考え方です。

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この記事を書いた人

40代会社員・3児の父。家族の将来を考え、新NISA・家づくり・子育てを実践中。実体験をもとに、暮らしに役立つ情報をわかりやすく発信しています。

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