「こどもNISAでオルカンを買うのはあり?」
「子どもが0歳のときから積み立てたら、18歳でいくらになる?」
「教育費をオルカンで準備しても大丈夫?」
2027年から、0〜17歳でもNISAのつみたて投資枠を利用できるようになります。
子どもが小さい家庭では、10年以上の長期運用ができるため、
「こどもNISAでオルカンを積み立てようかな」
と考えている人も多いのではないでしょうか。
オルカンは、正式名称を
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
といい、1本で日本を含む世界の株式へ幅広く投資できる投資信託です。
長期・積立・分散投資との相性がよく、こどもNISAで検討しやすい商品の一つといえます。
ただし、「18年間オルカンを持っていれば必ず増える」わけではありません。
株式市場は大きく下落することもあり、教育費として使う直前に暴落する可能性もあります。
この記事では、こどもNISAでオルカンを積み立てるメリット・注意点と、0歳から18年間運用した場合のシミュレーションを紹介します。
※シミュレーションは一定の利回りで運用できたと仮定した概算です。将来の運用成果を保証するものではありません。
こどもNISAでオルカンはあり?
結論からいうと、
長期投資を前提にするなら、オルカンは有力な選択肢の一つ
だと考えられます。
2027年から0〜17歳が利用できるNISAは「つみたて投資枠」で、長期・積立・分散投資に適した一定の投資信託が対象です。
オルカンは現在、NISAのつみたて投資枠の対象商品です。
オルカンの大きな特徴は、
世界中の株式へ1本で分散投資できること。
日本だけ、アメリカだけと投資先を限定するのではなく、先進国から新興国まで幅広く投資します。
将来どの国が大きく成長するのかを正確に予想することはできません。
そのため、
「特定の国に集中せず、世界全体へ投資したい」
という人には分かりやすい選択肢です。
↓オルカンの投資先や特徴を詳しく知りたい人は、「オルカンとは?初心者向けにわかりやすく解説」も参考にしてください。世界中へどのように分散投資しているのか、基本から紹介しています。↓

こどもNISAとオルカンの相性がいい理由
こどもNISAとオルカンの相性がいいと考えられる理由の一つが、
長い運用期間を確保しやすいことです。
例えば0歳から始めれば、18歳まで約18年間あります。
株式市場は短期間では大きく値動きします。
1年間で大きく上昇することもあれば、暴落によって資産が大きく減ることもあります。
しかし、子どもが小さいうちから始めれば、短期間の値動きだけに左右されず、長期間積み立てを続けることができます。
さらに毎月積み立てれば、
価格が高いときには少なく購入
価格が安いときには多く購入
することになります。
投資するタイミングを分散できることも、積立投資のメリットです。
月1万円を18年間オルカンに積み立てたら?
まずは毎月1万円を積み立てるケースです。
0歳から18年間積み立てると、元本は、
1万円×12か月×18年=216万円
です。
仮に年5%で運用できた場合、18歳時点では概算で、
約349万円
となります。
元本216万円に対して、
約133万円
増えるシミュレーションです。
もちろん、実際のオルカンの利回りが毎年5%になるわけではありません。
大きく上昇する年もあれば、大きく下落する年もあります。
それでも月1万円なら年間12万円なので、
「まずは少額から始めたい」
という家庭でも検討しやすい金額でしょう。
↓オルカンに限らず、こどもNISAへ毎月いくら積み立てればいいのか迷っている人は、「こどもNISAは月いくら積み立てる?月1万・3万・5万円を比較」も参考にしてください。積立額ごとの元本や18歳時点の資産額を比較しています。↓

月3万円なら18歳でいくらになる?
次は月3万円です。
単純に18年間積み立てると、
3万円×12か月×18年=648万円
となります。
ただし、こどもNISAの非課税保有限度額は600万円です。
そのため、月3万円の場合は約16年8か月で元本600万円に到達します。
その後は新規投資をせず、18歳まで運用を続けるとします。
年5%で運用できたと仮定すると、18歳時点では概算で、
約970万円前後
になります。
つまり、
元本600万円に対して、
運用で増えた金額は約370万円
というイメージです。
0歳から長期間運用することで、複利の効果を受けられる期間も長くなります。
月5万円なら18歳でいくらになる?
こどもNISAの年間投資枠は60万円です。
そのため、
月5万円×12か月=60万円
で年間投資枠いっぱいになります。
ただし、非課税保有限度額は600万円なので、
60万円×10年間=600万円
となり、10年間で上限に到達します。
0歳から始めるなら、
0〜10歳ごろ:月5万円を積立
10〜18歳:新規投資せず運用
というイメージです。
年5%で運用できたと仮定すると、18歳時点では概算で、
約1,180万円前後
となります。
元本600万円に対して、
約580万円増える
シミュレーションです。
同じ元本600万円でも、月3万円より月5万円のほうが早い段階で投資するため、運用できる期間が長くなります。
ただし、月5万円を無理に積み立てる必要はありません。
月1万・3万・5万円を比較
ここまでの結果を整理してみましょう。
0歳から開始・年5%で運用できたと仮定

※概算です。将来の運用成果を保証するものではありません。
月3万円と月5万円では投資元本は同じ600万円ですが、18歳時点の金額には差があります。
これは、月5万円のほうが早く投資を終え、その後の運用期間を長く確保できるためです。
投資では「いくら投資するか」だけでなく、「どれくらい長く運用するか」も重要になります。
オルカンなら絶対安心ではない
ここは特に重要です。
オルカンは世界中へ分散投資できますが、
元本保証の商品ではありません。
世界的な株価下落が起これば、オルカンも大きく値下がりする可能性があります。
例えば、「18歳になったら大学費用として500万円使う」と決めていたとします。
ところが大学入学直前に株式市場が暴落すれば、必要な500万円を確保できない可能性があります。
教育費には、
「必要になる時期が決まっている」という特徴があります。
そのため、教育費すべてをオルカンだけで準備するのではなく、
貯金+投資で準備することも大切です。
↓オルカンも株式へ投資する商品なので、大きな暴落を経験する可能性があります。「オルカンが暴落したらどうする?」では、暴落時にどのように考えればいいのかを詳しく解説しています。↓

子どもが高校生になったら現金を増やす方法も
0歳から18歳まで、ずっとオルカン100%で保有し続ける必要はありません。
例えば大学費用として使う予定なら、子どもが高校生になるころから、
必要になるお金を少しずつ現金へ移すという方法があります。

例えば18歳で300万円必要なら、
15歳から一部を現金化する
↓
16歳でも一部を現金化する
↓
17歳で必要額を確保する
という考え方です。
これなら、
大学入学直前の暴落で教育費が大きく減るリスク
を抑えやすくなります。
投資では、
「何を買うか」だけではなく「いつ使うか」
も非常に重要です。
↓教育費は使う時期が決まっているため、すべてをオルカンで準備する必要はありません。「教育費は貯金と投資どっち?」では、子どもの年齢に合わせて貯金と投資を使い分ける考え方を紹介しています。↓【公開予定】
S&P500ではなくオルカンを選ぶのはあり?
こどもNISAでは、
オルカンとS&P500のどちらがいい?
と迷う人も多いでしょう。
S&P500はアメリカの代表的な企業へ投資する指数です。
一方、オルカンは日本・アメリカ・欧州・新興国など世界中へ投資します。
簡単に整理すると、
S&P500
→ アメリカを中心に投資したい
オルカン
→ 世界全体へ分散したい
という違いがあります。
どちらが今後18年間で高いリターンになるかは誰にも分かりません。
そのため、
「将来どの国が成長するか分からないから世界全体へ投資したい」
という考えなら、オルカンは選択肢になります。
↓オルカンとS&P500のどちらを選べばいいのか迷っている人は、「オルカンとS&P500はどっちがおすすめ?」も参考にしてください。投資先や分散性などの違いを比較しています。↓

子どもが3人なら投資額には注意
子どもが複数いる家庭では、特に注意したいポイントです。
例えば子ども3人に、
月1万円ずつ → 合計月3万円
月3万円ずつ → 合計月9万円
月5万円ずつ → 合計月15万円
となります。
月5万円ずつなら年間では、
180万円
です。
さらに親自身も新NISAで投資する場合、家族全体の投資額はかなり大きくなります。
こどもNISAの枠を使い切ることより、
生活防衛資金
近いうちに必要な教育費
住宅費
親自身の老後資金
などを含めて考えることが重要です。
「子ども1人につきいくら投資する?」
ではなく、
「家族全体で毎月いくらなら無理なく投資できる?」
から考えてみましょう。
まとめ|オルカンは長期投資なら有力な選択肢
こどもNISAでオルカンを積み立てる方法は、長期・積立・分散投資をしたい家庭にとって検討しやすい選択肢です。
オルカンなら、1本で世界中の株式へ幅広く分散投資できます。
今回、0歳から年5%で運用できたと仮定したシミュレーションでは、
月1万円 → 約349万円
月3万円 → 約970万円
月5万円 → 約1,180万円
となりました。
ただし、
この金額になることが保証されているわけではありません。
オルカンも株式中心の投資信託なので、暴落すれば資産額は大きく減る可能性があります。
特に教育費として使う場合は、
使う直前まで全額を投資し続けない
という考え方も重要です。
子どもが小さいうちは長期投資を活用し、教育費を使う時期が近づいたら必要なお金を徐々に現金へ移す。
そして、
貯金+こどもNISA
を組み合わせながら教育費を準備する。
こうした方法も選択肢になります。
こどもNISAだからと年間60万円の枠を無理に使い切る必要はありません。
まずは、
「わが家なら月いくらを18年間無理なく続けられるか」
を考えるところから始めてみましょう。

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