オルカンの利回りは?過去の実績と将来の期待リターンを初心者向けに解説

「オルカンに投資すると、年間どれくらい増えるの?」

「年利5%くらいで考えておけばいい?」

「過去の利回りが高ければ、これからも同じように増える?」

新NISAでオルカンへの投資を考えている人にとって、やはり気になるのが「どれくらいお金が増えるのか」ではないでしょうか。

私自身もオルカンを中心に資産形成をしていますが、将来の資産額を考えるときには「年利何%で計算するか」がとても重要になります。

ただし、オルカンの利回りについて調べるときには注意が必要です。

株式投資の利回りは毎年一定ではなく、大きく上昇する年もあれば、大きく下落する年もあります。

そのため、

「過去に大きく増えた=これからも同じペースで増える」

とは限りません。

この記事では、オルカンの過去の利回りや、将来の資産形成では何%程度を想定すればいいのか、さらに年利3%・5%・7%で運用した場合の資産額まで初心者向けにわかりやすく解説します。

↓そもそもオルカンについて詳しく知りたい人はこちら↓

目次

オルカンの利回りはどれくらい?

まず知っておきたいのが、オルカンには銀行預金の金利のような「決まった利回り」がないということです。

オルカンの正式名称は「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」。

日本を含む先進国や新興国など、世界中の株式に幅広く投資する投資信託です。

そのため、世界の株価が上昇すればオルカンの基準価額も上昇しやすくなり、反対に世界的な株価下落が起これば大きく値下がりすることもあります。

つまり、

「オルカンの利回りは毎年○%」

と決まっているわけではありません。

1年間の利回りだけで判断しない

たとえば、ある年に大きく上昇したからといって、翌年も同じだけ上昇するとは限りません。

株式市場では、

+20% → +10% → −15% → +25%

というように、年によってリターンが大きく変動することがあります。

ここが預金との大きな違いです。

そのため、オルカンの利回りを見るときは「直近1年間で何%増えたか」だけではなく、

5年、10年、20年といった長期的な視点

で考えることが大切です。

新NISAを使った資産形成も、短期間の値上がりを狙うというより、長期・積立・分散を基本に考えたほうが続けやすいでしょう。

↓利回りだけでなく、オルカン1本で資産形成しても大丈夫なのか気になる方はこちら↓

オルカンの過去の利回りを見るときの注意点

オルカンの利回りを調べると、

「こんなに増えているなら年利10%くらいで計算してもいいのでは?」

と思う人もいるかもしれません。

しかし、将来の資産額を考えるときに、最近の好調な実績をそのまま使うのはおすすめできません。

オルカン自体の運用実績には限りがある

「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」は2018年に設定された投資信託です。

そのため、オルカンという商品そのものには、数十年にわたる運用実績があるわけではありません。

より長期間の傾向を見る場合には、オルカンが連動を目指している全世界株式の指数などを参考にすることになります。

ここは、

「オルカンの実際の運用実績」と「指数を使った過去のデータ」は別物

として理解しておきましょう。

最近の高いリターンをそのまま将来に当てはめない

もうひとつ重要なのが、過去のリターンは将来を保証するものではないということです。

特に数年間だけを切り取ると、株価上昇や為替の影響によって非常に高い利回りになることがあります。

その数字を見て、

「これから20年間も年利10%で増える」

と考えて資産計画を立てると、実際の運用結果とのズレが大きくなる可能性があります。

私は将来の資産形成を考えるときほど、少し控えめな利回りでシミュレーションしておくほうがいいと考えています。

たとえば年利5%程度をひとつの想定として計算し、それより高い場合・低い場合も確認しておけば、

「思ったより増えなかった」

というケースにも備えやすくなります。

では実際に、オルカンの過去の実績はどれくらいだったのでしょうか。

次は、過去の利回りを確認しながら、年利3%・5%・7%では将来の資産額にどれくらい差が出るのかを具体的に見ていきます。

オルカンの過去の利回りはどれくらい?

では、オルカンは実際にどれくらいのリターンを出してきたのでしょうか。

ここで注意したいのは、利回りは「どの期間を見るか」によって大きく変わるということです。

株式市場が好調だった期間だけを切り取れば非常に高い利回りになりますし、暴落直後までの期間を見ると低くなることもあります。

また、日本でオルカンを購入する場合は円ベースでの値動きになるため、世界の株価だけでなく為替の影響も受けます。

たとえば海外株式の価格が同じでも、円安になれば円換算した資産価値は上がりやすくなります。反対に円高になると、リターンを押し下げる要因になります。

そのため、

「最近オルカンが大きく上昇したから、今後も同じ利回りが続く」

とは考えないほうがいいでしょう。

長期では平均して考えることが大切

オルカンのような株式投資では、毎年同じように資産が増えるわけではありません。

ある年は20%以上上昇しても、別の年にはマイナスになることがあります。

しかし長期間運用すると、それぞれの年の値動きを含めた「年平均リターン」で考えられるようになります。

新NISAで10年、20年と資産形成をする場合は、1年間の成績に一喜一憂するよりも、

長期でどのくらいのリターンを期待するか

という考え方のほうが重要です。

もちろん、過去の実績が将来も続く保証はありません。

そこで将来の資産計画を立てる場合は、ひとつの利回りだけで計算するのではなく、複数のケースを想定しておくとわかりやすくなります。


年利3%・5%・7%ではどれくらい差が出る?

ここからは、利回りの違いによって将来の資産額がどれくらい変わるのか見てみましょう。

たとえば、毎月5万円を20年間積み立てるとします。

元本は、

5万円 × 12か月 × 20年=1,200万円

です。

これを複利で運用できたと仮定すると、おおよその結果は次のようになります。

※毎月末に積み立て、一定の利回りで運用できたと仮定した概算です。実際の運用結果を保証するものではありません。

同じ毎月5万円でも、利回りによって20年後には大きな差が生まれます。

ここで注目したいのが複利の効果です。

投資によって増えた利益をそのまま運用すると、その利益にもさらに利益が生まれる可能性があります。

そのため運用期間が長くなるほど、元本だけでなく運用益が資産形成に与える影響も大きくなります。

将来の計画は年利5%くらいで考える?

「それならオルカンは何%で計算すればいいの?」

と迷う人もいるでしょう。

将来のリターンを正確に予測することはできません。

そのため私は、資産形成のシミュレーションでは年利5%程度をひとつの目安として考え、さらに3%程度の慎重なケースも確認しておく方法がわかりやすいと思います。

たとえば、

3% → 思ったほど相場が伸びなかったケース

5% → 資産計画の中心として考えるケース

7% → 比較的好調だったケース

というように複数のパターンを見る方法です。

「年利7%で1億円になるから大丈夫」とひとつの数字だけを前提にするより、3%や5%でも生活設計が成り立つか確認しておくほうが安心です。

「平均5%」でも毎年5%増えるわけではない

そして、もうひとつ覚えておきたいポイントがあります。

仮に長期間の平均リターンが年5%になったとしても、

毎年きれいに5%ずつ増えるわけではありません。

実際の株式市場では、

上昇する年

大きく上昇する年

暴落する年

回復する年

というように値動きを繰り返します。

新NISAでオルカンを長期保有するなら、途中で資産が大きく減ることも想定しておく必要があります。

大切なのは、短期的な利回りだけを追いかけるのではなく、

長期的な資産形成として考えること

です。

では、40代からオルカンに投資する場合、どのくらいの利回りを想定し、どのように資産計画を立てればいいのでしょうか。

次は、40代からのオルカン投資と、利回りを見るときに注意したいポイントをまとめていきます。

↓オルカンとS&P500のどちらを選ぶか迷っている方は、こちらで違いを比較しています。↓

40代からオルカンに投資するなら利回りはどう考える?

40代から新NISAでオルカンへの投資を始める場合、

「あと20年くらいで、どれくらい増えるのだろう?」

と気になる人も多いでしょう。

40歳から60歳までなら20年間、65歳までなら25年間あります。

そのため40代からでも、長期投資による複利の効果を期待できる期間は十分にあります。

ただし、将来の資産計画を立てるときは、高い利回りを前提にしすぎないことが大切です。

年利5%を中心に複数のケースを考える

たとえば老後資金をシミュレーションするとき、

「過去にこれくらい増えたから、今後も年利10%で計算しよう」

としてしまうと、想定よりリターンが低かった場合に資産計画が大きく狂ってしまいます。

そこで、

  • 年利3%:慎重なケース
  • 年利5%:中心となるケース
  • 年利7%:比較的好調なケース

というように、複数の利回りで確認しておく方法があります。

私自身も将来の資産額を考えるときは、年利5%程度をひとつの目安にしています。

実際の運用結果がそれ以上になればうれしいですし、想定より低かった場合も考えておけば、積立額や運用期間を見直すことができます。

大切なのは「オルカンなら年利○%になる」と決めつけるのではなく、幅を持って考えることです。

オルカンの利回りを見るときに注意したい3つのポイント

最後に、オルカンの利回りについて調べるときに注意したいポイントを整理しておきます。

① 過去の利回り=将来の利回りではない

最も重要なのがこれです。

過去10年間の世界株式が好調だったとしても、これからの10年間も同じペースで上昇する保証はありません。

株式市場には好調な時期もあれば、長期間伸び悩む時期もあります。

そのため、過去の実績は参考にはなりますが、

「過去に年○%だったから、将来も年○%増える」

と考えないようにしましょう。

② 為替によって円ベースのリターンは変わる

オルカンには海外株式が多く含まれているため、日本で投資する場合は為替の影響も受けます。

円安になれば円換算した資産価値を押し上げる方向に働きやすく、反対に円高になると押し下げる方向に働きます。

そのため、海外の株式市場が上昇していても、為替の動きによって日本の投資家が得るリターンは変わることがあります。

最近の高いリターンを見る場合も、株価の上昇だけではなく為替の影響が含まれていることを理解しておきましょう。

③ 暴落は長期投資の途中で起こるものと考える

20年以上オルカンを保有するのであれば、その間に大きな株価下落を経験する可能性は十分あります。

資産が増えてからの暴落は、金額で見ると特に大きく感じます。

たとえば2,000万円まで増えた資産が30%下落すると、

2,000万円 → 1,400万円

となり、一時的に600万円減る計算です。

こうした場面で、

「オルカンはもうダメなのでは?」

と慌てて売却してしまうと、その後の回復局面に参加できなくなる可能性があります。

だからこそ、生活防衛資金や近いうちに使うお金は別に確保し、長期間使う予定のない余裕資金で投資することが重要です。

↓オルカンを含め、新NISAで元本割れする可能性やリスクについてはこちらで詳しく解説しています。↓

まとめ|オルカンの利回りは「長期」で考えよう

今回は、オルカンの利回りについて解説しました。

最後にポイントを整理します。

オルカンに決まった利回りはなく、毎年リターンは変動する

1年間の成績ではなく、長期的な視点で考えることが大切

過去の高いリターンが今後も続くとは限らない

将来の資産計画では3%・5%・7%など複数のケースで考える

円ベースのリターンは為替の影響も受ける

オルカンへ投資すると、

「年利何%で増えるの?」

という数字がどうしても気になります。

しかし、実際の株式投資では毎年同じ利回りになることはありません。

大きく上昇する年もあれば、資産が減る年もあります。

だからこそ、短期間の成績に一喜一憂するのではなく、

10年、20年という長期的な視点で資産形成を考えること

が大切です。

私自身もオルカンを中心に資産形成をしていますが、「できるだけ高い利回りを当てること」より、無理のない想定で計画を立て、長く投資を続けることを重視しています。

将来の利回りは誰にもわかりません。

だからこそ、少し慎重なケースも想定しながら、自分の生活に無理のない金額でコツコツ投資を続けていきましょう。

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この記事を書いた人

40代会社員・3児の父。家族の将来を考え、新NISA・家づくり・子育てを実践中。実体験をもとに、暮らしに役立つ情報をわかりやすく発信しています。

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