「新NISAは税金が0円になるって本当?」
SNSやテレビでこのような話を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
確かに、新NISAには投資で得た利益に税金がかからないという大きなメリットがあります。しかし、「何でも税金が0円になる制度」と勘違いしてしまう人も少なくありません。
私自身も新NISAを始める前は、「本当に税金がかからないなんてうますぎる話では?」と半信半疑でした。
実際に制度を理解してみると、税金がかからないケースと、かかるケースがあることがわかりました。
この記事では、
- 新NISAで税金が0円になる理由
- 通常口座との違い
- 初心者が勘違いしやすいポイント
をできるだけわかりやすく解説します。
この記事を読めば、「新NISAは本当にお得なの?」という疑問がスッキリ解消できるはずです。
① 新NISAは「税金0円」と言われる理由

結論から言うと、新NISAでは投資で得た利益に税金がかかりません。
通常、投資で利益が出ると税金が引かれます。
例えば株や投資信託で10万円利益が出た場合、通常口座では約20%が税金として差し引かれます。
つまり、
- 利益:100,000円
- 税金:約20,315円
- 手取り:約79,685円
となります。
しかし、新NISAならこの税金がかかりません。
つまり、
- 利益:100,000円
- 税金:0円
- 手取り:100,000円
になります。
この仕組みが「新NISAは税金0円」と言われる理由です。
長期間投資を続けるほど、この差はどんどん大きくなります。
例えば利益が100万円なら約20万円、500万円なら約100万円もの税金がかからないため、資産形成では非常に大きなメリットになります。
なぜ税金がかからないの?
新NISAは、国が「将来に向けて資産形成をしてほしい」という目的で作った制度です。
日本では老後資金への不安が大きくなっています。
そこで政府は、
「投資を始める人を増やそう」
という考えから、一定の条件内であれば利益を非課税にしました。
つまり、新NISAは国が用意した税金の優遇制度なのです。
だからこそ、多くの専門家が
「投資を始めるなら、まずは新NISAから」
とおすすめしています。
↓新NISAの非課税の仕組みだけでなく、年間投資枠や非課税保有限度額など制度全体を知りたい方は、こちらの記事で初心者向けに詳しく解説しています。↓

② 新NISAで税金がかからないもの
新NISAでは、すべてのお金が非課税になるわけではありません。
税金がかからないのは、投資によって得た利益です。
具体的には次の2つです。

① 売却益(値上がり益)
例えば、
100万円で購入した投資信託が120万円になったとします。
20万円の利益が出ています。
通常口座なら約4万円が税金として引かれます。
しかし新NISAなら、
20万円そのまま受け取れます。
長期投資では、この差が非常に大きくなります。
② 配当金・分配金
株式の配当金や、投資信託の分配金も非課税になります。
例えば年間5万円の配当金を受け取る場合、
通常口座では約1万円近く税金が引かれます。
一方、新NISAなら5万円をそのまま受け取れます。
ただし、株の配当金の受取方法によっては課税されるケースもあるため、この点は後ほど詳しく解説します。
長期投資ほど新NISAのメリットは大きい
新NISAの魅力は、一度だけ税金が安くなることではありません。
長期間運用することで、税金が何度もかからずに済むことです。
例えば20年間運用して利益が500万円になれば、本来なら約100万円の税金がかかる可能性があります。
しかし新NISAなら、その約100万円も資産として残せます。
私が新NISAを選んだ理由の一つも、この「利益をそのまま受け取れる」という点でした。
短期間では差を感じにくいかもしれませんが、10年・20年と積み立てを続けると、その効果は非常に大きくなります。
↓利益が非課税になることは新NISAの大きなメリットですが、もちろん注意点もあります。新NISAのメリット・デメリットをまとめて確認したい方はこちらも参考にしてください。↓

③ 実は新NISAでも税金がかかるケース
ここまで読んで、
「新NISAなら税金のことは何も気にしなくていいんだ!」
と思った方もいるかもしれません。
しかし、実は新NISAでも税金がかかるケースがあります。
「税金0円」という言葉だけを信じてしまうと、思わぬところで損をしてしまう可能性もあるため、ここはしっかり押さえておきましょう。

ケース① NISA対象外の商品を購入した場合
新NISAで非課税になるのは、NISA口座で購入した対象商品のみです。
例えば、
- 通常口座で購入した投資信託
- 特定口座で購入した株式
- NISA対象外の商品
これらで利益が出た場合は、通常どおり約20.315%の税金がかかります。
同じ投資信託でも、
- 新NISA口座で買ったもの → 非課税
- 特定口座で買ったもの → 課税
という違いがあります。
そのため、投資を始める際は「どの口座で購入しているか」を確認することが大切です。
ケース② 株の配当金の受け取り方法によっては課税されることがある
意外と知られていないのが、このポイントです。
新NISAで保有している株でも、配当金の受け取り方法によっては税金がかかる場合があります。
配当金の受け取り方法にはいくつかありますが、非課税のメリットを受けるには、証券会社で受け取る方法(株式数比例配分方式)を選んでおく必要があります。
銀行口座で受け取る方法などを選んでいると、課税されるケースがあるため注意しましょう。
最近では、多くの証券会社でNISA口座を開設する際に適切な設定になっていることが多いですが、一度確認しておくと安心です。
ケース③ NISAとは関係のない税金はかかる
新NISAで非課税になるのは、あくまで投資で得た利益です。
そのため、次のような税金まで免除されるわけではありません。
- 相続税
- 贈与税
- 消費税
- 固定資産税 など
つまり、「新NISAだからすべての税金が0円」というわけではないということです。
「利益にかかる税金が非課税になる制度」と覚えておけば、混乱しにくいでしょう。
↓「新NISAなら何をしても税金がかからない」と思い込むのは注意が必要です。税金以外にも、新NISA初心者がやってしまいやすい失敗はこちらの記事でまとめています。↓

④ 初心者が勘違いしやすいポイント
新NISAについて調べていると、SNSや動画などでさまざまな情報を目にします。
その中には、誤解を招くような表現も少なくありません。
ここでは、初心者の方が特に勘違いしやすいポイントを紹介します。
「利益が出れば絶対に儲かる」と思っている
新NISAは税金がかからない制度ですが、利益を保証する制度ではありません。
投資には値下がりのリスクがあります。
例えば100万円投資して90万円になれば、税金以前に10万円の損失が発生しています。
新NISAは「税金を減らす制度」であり、「損をしない制度」ではないことを理解しておきましょう。
「売却したら非課税枠がなくなる」と思っている
2024年から始まった新NISAでは、一度売却した分の非課税枠は翌年以降に再利用できます。
例えば100万円分を売却した場合、その100万円分の枠は翌年以降に復活します。
この仕組みによって、ライフイベントに合わせた資産の取り崩しもしやすくなりました。
「新NISAなら確定申告が必要」と思っている
基本的に、新NISA口座で得た利益については確定申告は不要です。
利益に税金がかからないため、通常口座のように税金の計算や申告をする必要はありません。
初めて投資をする方でも始めやすい理由の一つと言えるでしょう。
⑤ 通常口座と新NISAではどれくらい差が出る?
ここまで、新NISAでは投資で得た利益が非課税になることや、税金がかかるケースについて解説してきました。
では実際に、通常口座と新NISAではどれくらい差が出るのでしょうか。
利益ごとに比較してみましょう。

※税率20.315%で計算した目安です。
この表を見ると、利益が大きくなるほど新NISAのメリットも大きくなることがわかります。
例えば利益が100万円なら、通常口座では約20万円が税金として差し引かれます。
しかし、新NISAならその約20万円も自分の資産として残せます。
さらに長期間積み立てを続ければ、利益は数百万円、場合によっては1,000万円以上になる可能性もあります。
そのときに節税できる金額も大きくなるため、新NISAは長期投資との相性が非常に良い制度と言えるでしょう。
「税金0円」だけで始めるのではなく、長く続けることが大切
新NISAの最大の魅力は、税金がかからないことです。
しかし、本当に資産を増やすために大切なのは、長く積み立てを続けることです。
私自身も新NISAを始めた理由は、「短期間で大きく稼ぎたい」からではありません。
将来の教育資金や老後資金を準備するために、20年、30年という長い目線でコツコツ積み立てています。
途中で相場が下がることもあるでしょう。
それでも焦って売らずに積み立てを続けることで、新NISAのメリットを最大限活かせると考えています。
「税金が0円だから始める」のではなく、
「将来の資産形成を有利に進めるために新NISAを活用する」
という考え方が大切です。
↓新NISAの非課税メリットは、運用期間が長くなり利益が大きくなるほど資産形成にも影響してきます。40代から新NISAを始める意味についてはこちらの記事でも詳しく紹介しています。↓

まとめ
新NISAは、「利益にかかる税金が0円になる」という非常に魅力的な制度です。
ただし、「すべての税金が0円になる制度」ではありません。
正しい仕組みを理解して利用することで、将来の資産形成をより有利に進めることができます。
最後に、この記事のポイントをまとめます。

税金を気にせず運用できることは、新NISAの大きな魅力です。
これから投資を始める方は、制度を正しく理解したうえで、自分のペースで無理なく積み立てを続けていきましょう。

コメント